暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜激突の時〜
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ナを睨んで指摘した。

「別に舐めている訳じゃないよ?”エレボニア最高の剣士”と称えられ、ユン老師(せんせい)とも引き分けた”光の剣匠”に3年前の”リベールの異変”解決に貢献したA級正遊撃士、そして”執行者”と姉弟子(仮)を纏めて相手にできるなんて滅多にない機会だから、弟弟子から私の担当の相手を聞いた時からずっと楽しみにしていたんだよ?」

「た、”楽しみにしていた”って……」

「どうやらシズナ様は”痩せ狼”や”劫焔”と同じ”戦闘凶”の方のようですわね……」

笑顔でとんでもない事を口にしたシズナの答えにアネラスは信じられない表情を浮かべ、シャロンは警戒の表情でシズナを見つめて呟いた。

「……なるほど。ユン殿は其方の奥底に秘められている”修羅”にも気づいていた為、”八葉の裏”を其方に託したのか。」

「フフ、私もそう考えているよ。――――――だからこそ、老師(せんせい)弟弟子(リィン)を”八葉の真の継承者”に選んだと思っているかな。」

「リ、リィン君が”八葉の真の継承者”って一体どういう事……!?それにZ組のみんなから貴女の話を聞いた時からずっと気になっていたけど、どうして貴女は私の事を姉弟子(仮)って呼ぶの……!?」

静かな表情で呟いたアルゼイド子爵の推測に同意した後答えたシズナの話に驚いたアネラスは戸惑いの表情でシズナに訊ねた。

「だって君は私やリィン達と違って、”老師(せんせい)の正式な直弟子じゃない”だろう?だけど、老師の孫娘だから老師から”八葉”の型や技と言った技術的な面は学んだらしいじゃないか。だから、”老師の中途半端な直弟子”である君の事は姉弟子(仮)と呼んでいるのさ。」

「……ッ!確かに私はお祖父ちゃんから正式に”直弟子”として認められていないけど、私がお祖父ちゃんから学んだ”八葉一刀流”は決して中途半端な剣じゃないよ……!」

シズナの指摘に辛そうな表情で唇を噛み締めたアネラスは真剣な表情でシズナを睨んで自身の得物である刀を構えた。

「そこまで言うからには(仮)が取れる実力くらいは示して欲しいかな!黒~一刀流零の型、奥義皆伝―――――シズナ・レム・ミスルギ……推して参る!!」

「――――”アルゼイド流”筆頭伝承者、ヴィクター・S・アルゼイド。この剣にて我が祖国エレボニアの”第三の風”たる殿下達の道を切り拓く……!!」

「八葉一刀流奥伝、アネラス・エルフィード。推して参るよ……!!」

「ハッ、俺の”重剣”、とくと思い知りやがれ!!」

「―――主に仕える事を史上の喜びとする我が”同志”にして”友”達よ!今、ここに来たれっ!”エウシュリー”!!こんな愚かなわたくしを許してくださったお嬢様達とリィン様への”愛”の為にも、一切の加減は致しませんわ……!」


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