暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜激突の時〜
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を聞いたアッシュは怒りの表情でシズナ達を睨んだ。

「――――――そうだ。君達”紅き翼”が”更にやる気を出す事ができる人物を偶然見つけたから、その人物を君達に返してあげるよ。”」

「ぼ、”僕達が更にやる気を出す事ができる人物を僕達に返す”……ですか?」

「!あ、あんた()……まさか紅き(あたしたち)の身内の誰かを拉致したの!?」

ある事を思い出して意味ありげな笑みを浮かべて答えたシズナの答えが気になったセドリックが困惑している中、察しがついたサラは怒りの表情でシズナを睨んだ。するとシズナが再び片手を軽く挙げると”ある人物を抱えた”新たな忍びが現れ、現れた忍びは抱えていたある人物―――――”半殺し”の状態のエレボニア帝国軍の軍服を身に纏ったヒューゴを忍び達や凶手達に包囲されているパトリック達の前に放り捨て、それを見たアリサ達やパトリック達はそれぞれ血相を変えた。



「ぅ………ぁ………」

「クライスト!?」

「何て酷い怪我……!」

「彼の怪我は君達によるものか!?」

放り捨てられたヒューゴは呻き声をあげ、それを見たヒューゴの担任でもあるマカロフ教官は真剣な表情で声を上げ、メアリー教官は至る所にある痣や切り傷を負ったヒューゴを見て悲痛そうな表情を浮かべ、ランベルトは怒りの表情でシズナを睨んだ。

「確かに私達”斑鳩”の猟兵達が彼を”半殺し”にした事は認めるけど、それは”エレボニア帝国軍の一員として、この戦場に出て来た彼自身の自業自得”でもあるんだよ?」

「ヒュ、ヒューゴが”エレボニア帝国軍の一員として、この戦場に出て来た”ってどういう事だ!?」

「!おい、ヒューゴが着ている服をよく見てみろ……!」

「あ、あの軍服は帝国正規軍の……!」

「多分ヒューゴ君は”クライスト商会”を守る為に帝国政府への協力に加えて”国家総動員法”による帝国正規軍への軍属を強要……ううん、ひょっとしたらヒューゴ君自身が軍属を申し出て今回の”大戦”に参加したのかもしれないね……」

やれやれと言った様子で肩をすくめて呆れた表情で答えたシズナの説明の意味が理解できないマキアスが反論したその時ヒューゴを見てある事に気づいたクロウは声を上げ、ヒューゴが来ている服がエレボニア帝国軍の軍服である事に気づいたエリオットは信じられない表情で声を上げ、トワは複雑そうな表情で推測した。

「ハーシェルさんの推測はどちらであろうとも当たっているでしょうね。カシウス中将の策――――――火計とシェラ元帥達機甲軍団による砲撃から生き残り、更にヴァンダイク元帥率いる特攻隊の守備部隊を率いる将校の一人の担当になった事で”偶然リィン達の突撃を支援していた私達によって発見され、斑鳩の猟兵達による制圧後貴方達の元へと返された彼は
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