暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜激突の時〜
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いたシズナは意味ありげな笑みを浮かべて忠告し、静かな笑みを浮かべて答えたチョウの言葉を聞いたエレインは血相を変えて声を上げ、ある気配を察したジンが厳しい表情で声を上げたその時チョウは指を鳴らした。すると漆黒の拳法着を身に纏い、顔は仮面で隠している二人の男――――――”黒月”の”凶手”達も忍び達のようにパトリック達を挟み込むように音もなく突如現れた!

「………噂の”裏”の使い手か。”星座”や”結社”との合同によるクロスベルの襲撃時すら温存していた虎の子を繰り出すとは幾ら何でも大人げなさ過ぎねぇか?」

凶手達を見回したヴァンは真剣な表情で呟いた後呆れた表情でチョウに指摘し

「ハハ、さすがはヴァンさん。よくご存じで。実はあの時ギエン様は”西ゼムリア通商会議”での件を利用して”黒月”を追放した”六銃士”の策略の件での”報復”もそうですがツァオとラウの”敵討ち”として放つ事も考えていたとの事ですが、”六銃士”はメンフィル帝国と裏で組んでいる可能性も十分に考えられましたから、思い止まられたのですよ。――――――結果的にはその判断は功を奏したようですがね。」

「じょ、情報局の情報以上にとんでもないんですけど……」

「くっ……守護騎士や黒月、”槍の聖女”の加勢といい、”月の霊場”でのリィンの予告を完全に無視しているじゃない!?」

ヴァンの指摘に対してチョウは感心した後苦笑しながら答え、ミリアムは表情を引き攣らせて凶手達を見つめ、サラは厳しい表情で唇を噛み締めて指摘した。



「やれやれ、元猟兵なのに何を寝ぼけた事を言っているのかな?”戦争なんだから状況によって予定が変わるのは当然”だし、そもそもさっきも言ったように彼らまでこの”大戦の戦場”に同行させる可能性は半々だったから、彼らが君達と共に現れなければ私達も君達の足止めの為に忍び達を投入しなかったよ。――――――ああ、ちなみに”スポンサー”の意向の関係で彼らの相手をする忍び達には連合のヴァイスラント新生軍に対する”義理”のように”紅き翼”の関係者である彼らを殺さないかつ四肢の欠損等と言った今後の生活に影響を及ぼす程の重傷を負わすなと命令してあるから、その点は安心してもらって構わないかな。」

「勿論、凶手達にもその点は言い含めてあるのでご安心ください。――――――むしろ、そちらにとっては貴重な”社会勉強”になるかと。」

「ハッ、確かに最高ランクの猟兵団の猟兵達に黒月の虎の子相手に殺されず、重傷も負わずに連中の実力を体験できるなんてある意味”社会勉強”だな。」

「野郎……!舐めた真似を……!」

サラの指摘に対して肩をすくめて呆れた表情で答えたシズナは笑顔で答え、チョウもシズナに続くように笑顔で答え、二人の言葉を聞いたセリスは鼻を鳴らして皮肉を口にし、それら
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