Lv68 破邪の刻印
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
一応、見た目を言うと刻印自体はルーン文字のような感じだ。なので、古代リュビスト文字というモノに似ている。だがオッサン曰く、リュビスト文字では無いようだ。
これはミュトラの加護を受けたい時に用いられる神聖文字らしい。その昔は、ミュトラに認められた者にしか扱えないシロモノだったそうである。
(なんかよくわからん刻印だが、呪いを解くくらいだからかなり力のある文字なのだろう。ゲームでは教会の神父にお布施払うと呪いを解いてくれたけど、リアル再現するとこんな事してたのか……なんて、ンなわけねぇか。ゲームと今の世界を混同しすぎだな。まぁどうでもいいか。さてと……こんなもんかな)
刻印を全て描き終えた俺は、続いて仕上げに取り掛かる。
ヴィゴールの額に描いた刻印のとある箇所に人差し指を当て、俺は魔力を籠めたのである。
するとその直後、刻印は一瞬光を放ち、フッと消えていったのであった。
これで作業は終わりである。
(とりあえず、言われた通りにやったから、これで良い筈だ。あとは魔法陣の乗っ取りを解いて、破邪の刻印が上手くいったか確認するだけだが……アヴェル王子達はどんな感じだろうか)
礼拝堂内に視線を向けると、エドガー様達は安全な神殿の外へと大部分が退避できているようであった。
だが、まだ数人残っているので、彼等の避難が終わったところで解いたほうがよさそうだ。
と、そこで、アヴェル王子と目が合った。
王子はこちらへとやって来る。
「コータローさん、こちらはもう少しで終わりです。エドガー殿達は全員無事でした。とはいえ、3日程あの状態でしたので、エドガー殿達は少し衰弱していますね。そこが少し気がかりですが、一先ず危機は脱したとみて良いでしょう」
「それはよかったです。一応、こっちも今終わったところです。とりあえず、エドガー様達の避難が終わったら魔法陣の魔力を元の流れに戻そうと思いますんで、アヴェル王子達も念の為、ココから退避してください。流石に魔法陣を操る事は出来ませんから、また危険な状況に戻りますので」
すると王子は頭を振った。
「流石にそう言うわけにはいきませんよ。相手はヴィゴールですからね。コータローさんだけ危険な目に遭わせるわけにはいきません。とりあえず、私とウォーレンは残ります」
「そうですか。では気を付けてくださいね。一応、すぐに魔法陣を乗っ取れるようには準備しておきますけど、何事も不測の事態というのは起こりえますので」
「覚悟の上です」――
それから程なくしてエドガー様達の避難は完了した。
この礼拝堂内には俺とアヴェル王子とウォーレンさん、そして、ヴィゴールだけとなった。
俺はそこで、光の杖を用いて魔法陣の乗っ取りを解いた。
魔法陣から青白い輝きが消えてゆく。
するとその直後、ヴィゴールは拘束
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ