第二十四話 あえて聞いたその五
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「覚えておいてね」
「ええ、明男がブルマ好きでも」
「これは犯罪ですらないしね」
「いいのね」
「それで男の子がそうしたことに興味があって」
そしてというのだ。
「解消していてもね」
「いいのね」
「それは当然のことだからね」
十代の少年、それが中学生でもというのだ。母はこれまでの人生から学んだことを娘に話すのだった。
「さもないと人類も滅亡することもね」
「覚えておくことね」
「そうしたことに興味がないならね」
「そういうことなの」
「あんたも興味あるでしょ」
今度はかな恵自身に聞いた。
「そうでしょ」
「そう言われたら」
かな恵も否定しないで答えた。
「やっぱりね」
「そうでしょ」
「興味あるわ」
正直な返事だった。
「やっぱりね」
「興味がなかったらね」
「おかしいのよね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「その時はね」
「かえって」
「そう、だからね」
「私も興味があって普通ね」
「成海君と仲良くね、ただね」
「ただ?」
「結婚とかは当分先にしなさい」
このことはというのだ。
「あと赤ちゃん作らないでね」
「あ、赤ちゃんって」
かな恵はまた顔を真っ赤にさせた、その上で母に言った。
「それは」
「だから子孫がいないとよ」
「人類は滅亡するのね」
「そうなるからよ」
だからだというのだ。
「そうしたことも考えておかないとね」
「駄目なの」
「成海君と付き合ってもね」
このこと自体は問題ないがというのだ。
「それでもよ」
「そうしたことはなの」
「ちゃんとね」
「しないと駄目なのね」
「そうよ」
こう言うのだった。
「覚えておきなさいね」
「避妊ってことよね」
「そうよ、知識は備えておいてね」
「そうなのね」
「いざって時に備えてね」
「随分あからさまに言うわね」
「こうしたことは言わないとね」
かな恵が言うあからさまにというのだ。
「さもないとよ」
「私もわからないとか?」
「わかってもよ」
それでもというのだ。
「言わないと駄目なことだから」
「高校生で子供はなのね」
「流石に無理があるから」
だからだというのだ。
「そうしたことをしてもよ」
「気をつけろっていうのね」
「そう、そうしたことについても勉強しておきなさい」
「性知識のうち?」
「そうよ、はっきり言うと避妊のこともね」
「覚えておかないと駄目なの」
「あんたが中学の時にそうした本も読んでおきなさいって言ったでしょ」
かな恵にこうも話した。
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