暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第113話:似て非なる枝分かれした技術
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。それをより強力に、より手軽に使用する事を目的に作り出されたビーストドライバーは、使用に際して装着者の命を削りながら絶大な力を発揮した。

 当然その強すぎる力と大きすぎる代償は危険視されていたが、同時に魔法使いビーストを研究している内に当時の錬金術師達は人間の中に生命力とは別に消費できる力である魔力を発見したのだ。これが発端となり、一部の錬金術師が研究に研究を重ね遂にサバトを完成させる。結果多大なリスクを払いはするが、その代わり一度発言してしまえば今までと違い低いリスクで術を駆使できる魔法使いが生まれる事となったのだ。

「まぁ、言ってしまえば魔法使いは世界で異端の錬金術師の、そのまた異端な連中という事だな」
「魔法使いの誕生の経緯や魔法使いに至るまでのリスクなどもあって、錬金術師は魔法使いの事を野蛮人と呼び基本的に嫌っています」
「魔法使いも同様だな。魔法使いの多くは錬金術をカビの生えた技術と馬鹿にしている」

 何とも難儀な話だ。根元は同じなのに、お互いにいがみ合うとは。

 話を戻すと、どうやらビーストはどちらかと言えば錬金術寄りの魔法使いらしい。であれば、変身しているのも魔法使いと言うよりは錬金術師という事なのだろうか?

 とにもかくにも、ビーストと言う魔法使いについては分かった。だがそれ以上に、分からない事が一つあった。

「それよりも、だ。アタシら的には敵にメデューサが居る事の方が分からねえ」
「メデューサ? マジで?」
「クリス、それは本当か!?」
「あぁ、マジだ。あの声、それに雰囲気、メイジに変身してたがあれは確かにメデューサだった」

 俄かには信じがたい話だ。先のフロンティア事変の際、メデューサは確かにファントムと化した上で颯人達により倒された。それは間違いのない事実だ。であるとすれば、クリス達の前に立ちはだかったメデューサは一体誰なのか分からなかった。

「双子とかだったりするんじゃないの?」
「今時手品でも使われない手口だけどな。そこら辺ウィズは知らないの?」
「そこまで知るか。本人に聞け」

 結局再び現れたメデューサに関しては何も分からず仕舞い。果たして本当に双子だったのか、それともワイズマンにより魔法で蘇ったのか。

 分からない事の方が多かったが、とりあえず現状の確認は出来たという事でこの日は解散となった。

 その際ガルドはウィズを呼び止めた。

「ウィズ、アルド、ちょっと頼みが――」
「ダメだ」
「ま、まだ何も言ってないが?」
「言いたい事は予想出来る。自分も戦いたいと言うのだろう。まだダメだ」
「貴方の体はまだ完全に癒えていません。そんな状態で戦っても足を引っ張ってしまうだけです」

 アルドの言いたいことは分かる。ガルド自身、自分の体がまだ完
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