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あいつの女ということに強引にさせられて
2-6

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 私が、卒業後、進学しないと決めてから、女の子とか男の子の友達と間が出来てしまって、あんまり話題が合わなくなってしまって、接触も少なくなってきていた。家ん中でも、殆どお母さんともしゃべらないし、自分でも孤立していっているのが解っていた。

 そのうち、学校では、挨拶以外では殆どしゃべることも無くなっていて、目標も無いので、必死に勉強に打ち込んでいた。先生からも、進路のことについて、聞かれていて、内申書も悪くないから、いい会社に推薦できるとからと聞かされていたが、私は、いつもはぐらかしていたのだ。

 土日のバイトは続けていたのだが、穣一郎さんは相変わらずで、私には、不愛想で冷たかった。訳のわかないストレスがたまり始めていた。それで、バイトに行くときには、可愛いのとか派手な下着を身につけて行くようにしていたのだ。

「わぁー すぐりちゃん 可愛いの穿いているんだねー」と、めいりさんに見られてしまった。あなたのほうこそ、そんな派手な色と思ったが

「うん そろそろねー」と、余計なこと言ってしまった。

「ウッ 男でも出来たのかな ウフフー でも、ちゃんと見極めないと 悪い男に掴まるよー」と、勝手にうすら笑いをしていた。

 私は、どうも、この人は好きになれないでいた。そして、その日も、穣一郎さんには特別な言葉も掛けられないままだった。

 私は、気づかないまま、孤独な人間になっていたのだ。一番話す人間といったら、妹のいちごぐらい。それも、いちごの彼のことの話ばっかり、一方的に話しかけて来るだけだった。
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