第五十四話 雨が降る中でその六
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「それこそ」
「そうよね」
「まずいないわよね」
「自分がしたこと自覚しない人も」
「そうした人もいるわね」
「けれどね」
咲は大抵の人を参考にしてクラスメイト達に話した。
「全く悪いことしたことないって言い切れる人なんてね」
「本当にまずいないからね」
「そうそうね」
「そんな人滅多にいないわよ」
「現実として」
「そんな人こそ悪いことしてるわよ」
「自覚していないだけでね」
まさにそれだけでというのだ。
「実際はよ」
「悪いことしてるってものよ」
「それもとんでもないの」
「自覚してないから気付いてないだけで」
「それだけでね」
「どんな嘘吐いても裏切りしてもね」
そうした悪事と言われることをしてもというのだ。
「自覚していないならね」
「何とも思わないからね」
「それじゃあ言えるわね」
「自分は悪いことしたことないって」
「そうね」
「そう言える人がいたらね」
それこそというのだ。
「おかしいし実はよ」
「悪いことしてるわ」
「実際はね」
「そうしたものよ」
「本当にね」
「実はね」
咲はクラスメイト達に話した。
「そうしてるわね」
「だから誰だってね」
「悪いことしたことあるわね」
「人間ならね」
「生きてるだけで」
「そうしているわね」
「ヴィーガンの人達だってね」
極端な菜食主義者達もというのだ。
「野菜や果物にも命あるからね」
「植物にもね」
「それ言うとお肉やお魚と同じなのよね」
「ヴィーガンの人達にしても」
「結局はね」
「そこでね」
自分がそう思っていてもというのだ、咲はそうした考えの人達のことを考えながらそのうえで話をしていった。
「他の人がお肉やお魚食べてると」
「食べるな、命奪うなって言ってね」
「それで攻撃して来るのよね」
「ヒステリックに喚いたりね」
「暴力振るうのよね」
「命奪うなって言って暴力振るうなら」
それならというのだ。
「本末転倒じゃない?」
「そうよね」
「そうなるとね」
「どうしてもね」
「もうそうよね」
「その時点でね」
「命奪ったら駄目なのは暴力反対とかでしょ」
同じく平和思想だというのだ。
「それならよ」
「そうよね」
「暴力も駄目よね」
「他の人には他の人の考えあるしね」
「それを暴力で潰そうとするなんてね」
「野蛮で偏狭でね」
そうした考えでというのだ。
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