第九幕その三
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「問題ね」
「それは簡単でしょ」
王女が答えました。
「もうお顔は全部ね」
「持って行けばいいのね」
「そうすればいいんじゃないかしら」
「そうね」
姫は王女のその言葉に頷きました。
「言われてみれば」
「じゃあそうするわね」
「リンキティンク王の国までは馬車で行くつもりだけれど」
「その馬車に載せるのね」
「馬車をもう一台用意してね」
そうしてというのです。
「一台は私が乗ってね」
「もう一台には頭を載せるのね」
「三十のね、そうするわ」
「ではそのうえでね」
「リンキティンク王の国にお邪魔して」
そうしてというのです。
「そしてね」
「パーティーに参加するわね」
「そうするわ」
こう王女に答えました。
「貴女の言う通りにしてね」
「持っていけるのならね」
王女も笑顔になっています、そのうえで姫にお話します。
「持って行けるだけよ」
「持って行けばいいわね」
「そうした時があるなら」
それならというのです。
「そうすればいいわ」
「そういうことね」
「ええ、ではね」
「また会いましょう」
「リンキティンク王の国でね」
姫は約束しました、こうしてです。
皆は姫からおもてなしとして昼食をご馳走になりました、薔薇や百合、菖蒲や菫それに水路で彩られたお庭の中の円卓に座って皆でお昼ご飯を食べますが。
チコリやカモミール、クミンを沢山使ったサラダにキャベツやレタス、玉葱に茄子が入っているシチューにです。
林檎やバナナ、葡萄に桃にオレンジといった果物が沢山あるデザートそれにパンと様々な種類のジャム、ヨーグルトに牛乳を見てでした。
王子は唸ってです、姫に尋ねました。
「お野菜や果物がね」
「多いでしょ」
「うん、凄いね」
「それに牛乳もね」
姫は王子に答えました。
「あるわ」
「チーズもだね」
「今日のお昼はあえてね」
こう言うのでした。
「ベジタリアンにしたの」
「サラダにシチューに」
「デザートはフルーツでね」
「そうしたんだね」
「メインディッシュはカボチャのステーキよ」
そちらだというのです。
「是非召し上がったね」
「そちらも美味しそうだね」
「最近こうしたメニューが好きなの」
「ベジタリアンのだね」
「ええ、ただお肉やお魚もね」
こうしたものもというのです。
「食べているわ」
「バランスよくだね」
「そうよ、何でも食べないとね」
そうしないと、というのです。
「かえってよくないから」
「だからチーズもあるんだね」
「ヨーグルトもね」
乳製品もというのです。
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