第四百九十八話 戦闘ーバトルーその十四
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戦いは夜になっても終わらずだった。
それでだ、真夜中になっても続き。
ネモは仮眠から起き上がって言った。
「まだまだですね」
「続いているよ」
同じく休憩を摂っていたエグゼイドが応えた。
「この通りね」
「そうですか」
「何時終わるかはスサノオ次第だよ」
戦いを挑んで来る彼のというのだ。
「気が向けば今にもで」
「ずっとの場合もですね」
「あるよ、ただね」
「ただ?」
「僕達が疲れ切って」
そうした状態になりというのだ。
「これ以上は戦えないという状況までね」
「怪人を出してきますか」
「そんな傾向があるね」
こうネモに話した。
「スサノオは」
「そうですか」
「だからね、ぎりぎりまでね」
「戦うことですか」
「この調子だと明け方には」
その頃にはというのだ。
「皆限界だろうね」
「明け方ですか」
「その頃にね」
「限界になって」
そうしてというのだ。
「立つのはやっとという位までにね」
「なっていますか」
「その頃にかな」
「戦いは終わりますか」
「スサノオ本人との戦いになるかも知れないけれど」
「終わりはしますか」
「うん、だからぎりぎりまでね」
「このまま戦うことですね」
「そこまで戦えないとね」
まさに倒れる寸前までというのだ。
「神には勝てないということだよ」
「つまり自分を超えろ、ですか」
ネモはエグゼイドの言葉をこう解釈した。
「限界まで戦って」
「そう、そうしたらね」
「自分のそれまでの限界を超えて」
「さらに強くなるから。倒れるまで戦うと」
そこまですればとだ、エグゼイドも話した。
「自分のその時点での殻、つまり限界を乗り越えるから」
「限界まで、ですか」
「戦うんだ、ただね」
エグゼイドはこうも言った。
「そこは知恵と戦略戦術があってね」
「精神と肉体だけじゃないですか」
「あらゆるものを使って」
その様にしてというのだ。
「乗り越えるものなんだ」
「そうですか」
「根性論だけじゃ勝てないよ」
スサノオ、神にはというのだ。
「絶対にね、そして自分の限界もね」
「乗り越えられないですか」
「そうだよ、だからね」
その為にというのだ。
「あらゆるものを使って考えて戦って」
「限界まで戦って」
「限界を超えるんだ、いいね」
「わかりました、ではこのまま」
「限界まで戦っていこう」
「そうしていきます」
エグゼイドに約束してだった。
ネモはカレーを食べてまた戦いに戻った、夜明け前近くは戦闘要員は全員前線に出て戦っていてだった。
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