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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
勇士-れじすたんす-
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惨でしたね。財団の新兵器、ゾンビ兵でしたっけ?」
「…!」

と、前を歩いている男は振り向きもせず、まるで俺の心を読んでいるかのようにそう答えたのだ。

「ああ、あなたの思ってる通りです。私、人の心が少し読めるのですよ。」
「…?」
「それと、自己紹介がまだでしたね。私は柏原。このセイバーオブセイヴァーズの協力者です。」
「…。」

人の心が読める、とこいつは言った。
嘘っぱちか何かだと思うことは無い。
第一こんな世界だ。心が読める人がいても不思議じゃない。
それに、

「あなた自身が、いちばん不思議だと。」
「…ああ、そうだ。」

死の淵から蘇り、魔力を使いこなし、さらに人間離れした身体能力を手に入れた自分が1番不思議だからだ。

「大抵の事は驚かなさそうで。」
「色々見てきたからな。別に心が読めるからどうとかは思わないさ。」
「なるほど、」

そう言って柏原と言った男はしばらく歩き、ある場所で止まる。
ある扉の前。
そこには『騎士団長室』と書かれた板が貼り付けられており、ここにその賢狼がいることは分かった。
そうして柏原がドアをノックする。

「…柏原です。武蔵のマスターがお目覚めになられました。」

ドア越しに俺が起きたことを伝えると、少ししてから「入れ。」という声。
聞き取りやすいハキハキとした女性の声だ。
それから柏原がドアを開き、俺を中へと案内する。

「大和くん…!」
「武蔵。」

まずいたのは武蔵。
どうやらここで何か話していたらしい。

そして彼女の前にいる女性。
メガネをかけた切れ長の目。一目見てリーダーという品格があることが伺える。
ただしかし、

「キミが武蔵のマスター、竜胆大和くんだね。我が名は紺碧の賢狼。このレジスタンス、セイバーオブセイヴァーのリーダーもとい騎士団長を務めている者だ。」

格好はまるでファンタジーから飛び出してきたような見た目だった。
たなびく真っ白なマント。
手足や胴は取り外しの簡単そうな甲冑をつけ、腰にはレイピアを携えている。
なんなら一瞬サーヴァントかと思った。

「そしてこちらが私のパートナー、かの十二勇士を率いロマン溢れる冒険譚を築いた英霊、セイバーシャルルマーニュだ。」
「カッコ良い紹介ありがとうマスター。ってなわけでよろしくな。武蔵のマスター。」

と、手を挙げ軽く挨拶をしたのはこの紺碧の賢狼のサーヴァントだというシャルルマーニュだ。

シャルルマーニュ…?
彼はFGOには出ていなかった気がしたのだが…多分俺の知らないところで実装されていたんだろう。

「ところで武蔵から聞いたぜ!!」
「なんだ?」
「胸躍るカッコ良い冒険の話だ!葛城財団の追っ手を時には躱し、時には蹴散らし!阻
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