暁 〜小説投稿サイト〜
あいつの女ということに強引にさせられて
2-3

[8]前話 [2]次話
 2学期が始まって、土曜日曜しかバイトに行くことが無くなって、私達も、会社の外で会うっていう機会もなかった。

 だけど、めいりさんが土、日も出勤するようになっていて、穣一郎さんに何となくベタベタしているように思えて、私は気になっていた。それに、水曜の会社の定休日なんかでも、会っているんじゃぁないかと・・。会社内では、あの人は相変わらず、私には、不愛想のままなので、余計なのだ。

 そのことを確かめるわけにもいかず、私は、あの人に対して、好きという感覚は無いと思っていたのだけど、すごく、嫉妬している自分が居て、もしかしてと思うようになっていた。

 水曜日に、学校の帰りに寄り道して、あの人のマンションの下まで行って、車が無いと、デートしているんじゃぁないかと、余計に心が乱れていた。でも、車があったとしても、部屋まで行く勇気も無かった。もし、めいりさんが居たらと考えると怖かったのだ。

 連絡もくれないし、携帯を眺めていても音も鳴らなかった。私からは、電話も出来なかった。もう、私の事なんか、興味が無くなったのかしら。やっぱり、お金で弄ばれただけだったのかと、思うようにもなっていた。だって、土曜でも日曜でも、会社が終わった後に、食事にでも誘ってくれても良いじゃないと。

 そして、めいりさんに、それとなく聞いてみた

「めいりさん お休みの日なんか何してるの?」と

「そーねぇ 何か食べに行ったり、お買い物とか・・ お友達と」

 聞かなきゃ良かった。もしかすると、穣一郎さんと・・そして、部屋に行って・・私みたいな子供じゃぁないから、きっと・・。穣一郎さんは、はけ口はそれなりに処理の仕方があるって言って居たし。余計なことを考えてしまっていた。だから、あの人も、もう、私なんかを相手にしないんだわ と。私、中途半端で・・全てを捧げてれば良かったんだろうかとも。

 私、思い切って、土曜日にバイトに行った時、穣一郎さんにメモを渡した。
「Why Silent」 他の人に見られても、直ぐに、わからないようにと・・
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ