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「ねぇ 香波 河原町歩いてた? 日曜の夜」と、くるみちゃんが聞いてきた。
「えー いいえ べつにー」私は、はぐらかしていたのだけど・・
「そう 香波かと思ったけど 見間違いかなー 綺麗な人でね 年配の男の人の腕組んで・・仲良くね 香波のわけないよねー そんなの でも、あれは、訳アリな感じだったものー」
「・・・」私は、聞こえない振りをしていた。やっぱり、内緒にしておかなきゃぁーって思っていた。燿さんのお家にお世話になっていること。
「香波 お盆休み ゲンイチさんとこに遊びに行こうと思うんだ。行くでしょ? ウチな トシローも誘うけど・・」
「うーん 行きたいけどなー 島にお墓参りに帰ろうと思ってるんだー」
「なーんだ そうなの じゃーどうしょーかなー」
「ええやん 二人で楽しんでおいでよ いっぱい 愛してもらうんでしょ」
「やーらしいわね その言い方 香波もそんなこと言うように、なったんだ 民宿だから、そんなこと出来ないわよー 聞こえちゃうもの」
私は、言い方 間違ったと気づいた。そんなつもりなかったのに・・ただ、ベタベタするだけという・・ぎゃくに恥ずかしくなってしまって、下を向いていた。だけど、この時、決めていた。巧と島をもう一度、訪れようと。
巧に会った時、話たら
「休みが1日しか無いんだけど、次の日は夕方からだから、何とかなるかなー」
「うん 朝ご飯食べてから出てきたら、大丈夫だよ いいよね 巌さんに連絡しとく、お部屋取っておいてッてー」
「一緒の部屋かー?」
「うん へんなことしなきゃぁね だって 別ってのも 言えないじゃぁ無い 部屋数多くないし」
「あのさー へんなことって なんだよ」
「うん だからね ・・しないって ね 私 怖くて、多分、出来ないと思う 私達 まだ 先 長いでしょ だから・・」
「うふっ わかった 香波がそういう風に思っているんだった 仕方ないよな」
「ごめんね 怒った?」
「いいや 香波を大切にしたいし 怒るわけないじゃぁないか」
「ありがとう だけど 私には 巧しかいないよ ずーと 大好きなんだよ」
「わかってるって」
その夜、お姉ちゃんには、巧と島に行くって話した。
「まぁ それはいいんだけどね お泊りするんでしょ 覚悟したの 初めてなんでしょ」
「覚悟って あれすること?」
「うん 彼のものになるってこと」
「お姉ちゃん 私ね はっきり 言ったの あれは しないでねって 約束してくれたわ 私 多分、まだ怖くてできないって言ったら わかったくれたの」
「香波 あなた かしこいわね 先に、そんなこと言うなんてね ずるいのかな」
「だって 私 巧には 正直
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