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「香波 日焼けしてるじゃない ようやく、肌が白くなってきたのに―」お姉ちゃんとお風呂に入っている時、言われた。
「うん この前 短パンだったしね」
「日焼け止めくらい 塗ってるんでしょ」
「一応ね でも あんまり、構わないからー」
「はたち 過ぎて来ると しみが目立って来るヨ せっかく、きれいな肌してんのにー お風呂あがりには、私のあげたクリームでお手入れしてる?」
「うん やってるよ」
「だけ?」
「うん 朝は リップクリームと」
「・・・あのね お母様 から聞いたんだけど あなた 毎月15万も渡しているんだって お母様は、香波のお嫁入の時の為に、ずーと貯めているそうよ だけど、大丈夫? お金あるの?」
「ええ 大丈夫ですよ 教室の授業料ぐらい あとは、お弁当の食材と巧とお昼するぐらいだから、貯金もしています だって、お洋服なんかも お姉ちゃんとかお父さんに買ってもらってるしー」
「そう 若いんだから いんだけどさー 少し、ぐらい お化粧したら?」
「いいんです このままで 綺麗に見せようと思っていないし」
「まぁ 特別な時以外は必要ないのは わかるわ そのままでも 可愛いしね その後 彼とはうまくいってるの?」
「うん この前ね 私が鴨川に入っていたら 抱いて引きあげてくれたの」
「それだけ?」
「うん 優しいんだよ」
「香波 すこし あきれるわね 巧さんも 真面目な男なんだね」
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