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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
訓練訓練、また訓練
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言って一夏さんが『白式』を身に着けました。

 さあ、訓練(地獄)の開始ですね

「おい、ちょっと待て! 何か三方向から警告出てるんだが!?」

 え、今更それ気づきます?

「当然ですわ」

「今までの話を聞いてなかったのか?」

「いやいやいや! まさか3対1か!? そんな無茶な! カルラだけの時だって負けたんだぞ!?」

「勝つ必要ありませんからね」

「は?」

「今から鍛えるのは反射神経とか状況判断能力とかですから。私たちに勝つのではなく、いかに相手の隙を見て懐に入り込むかの訓練です。本当はもう少し早く出来ればよかったのですが……」

 この訓練方法だと一夏さんがもたないですからね。あとは分析やら準備やらで最終日にしか持って来れなかったという悲しい事実が……

「1日では付け焼刃かもしれませんがやらないよりはマシでしょう」

「では予定通りに」

「ああ、行くぞ一夏! 男ならこの程度は切り抜けて見せろ!」

「お、鬼だ……鬼がいる」

 多分、赤鬼とか青鬼とか考えているんでしょうね。私とセシリアさんは髪と機体の色的に結構そのままですから。
 あ、そうだ。忘れていました。

「箒さん、これ、忘れていました」

「ん? ああ、すまんな」

 そう言って私の60oグレネード付22oアサルトライフル『グリニデ』を手渡します。前日の内に使用許可を出しておいたので箒さんは『グリニデ』を使えるようになっています。
 箒さんの『打鉄』にはまだ射撃武器をインストールしていませんからね。

「おおおおおおおおおい! 箒も射撃武器持つのか!? ずるくないか!?」

「実戦にずるいも何もあるわけないじゃないですか」

「私はお前と違って多少遠距離武器にも心得があるからな。慣れるついでに付き合ってやる」

 あ、今鬼に金棒とか考えてますね。なんでこんな分かりやすいんでしょう?
 箒さんとセシリアさんの顔は笑顔ですけどキッチリ頭に青筋浮いていますし……ご愁傷様です。

「では……」

「行くぞ!」「行きますわよ!」

 私たち3人はほぼ同時に銃を構え、そしてそれらが一斉に火を噴きました。

「ぎゃあああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 その日だけで一夏さんの黒星は10を超えました。
 さすがにやりすぎましたかね?

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