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八条学園騒動記
第六百六十話 自由な社会の条件その一

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                自由な社会の条件
 セーラはラメダスとベッキーにさらに話した。
「階級社会は食事にも影響しますね」
「どうしても」
「そうなりますね」
 二人もその通りと主に答えた。
「服も住む場所も」
「そして食事も」
「衣食住にもです」
 まさにというのだ。
「階級は影響します」
「どうしても」
「それが存在する社会では」
「制度化されるとですね」 
 その階級がというのだ。
「そうなりますね」
「人間の社会はどうしてもそうなりますが」
「立場や収入によって階級が生じます」
「それが人間社会ですね」
「どうしてもそうなりますね」
「平等を謳った共産主義でも」
 二十世紀にあったこの主義を掲げた国家もというのだ。
「階級社会でしたね」
「政党が国家の全てを支配してです」
「党の頂点にある人物が国家元首となり」
「そして国家の全てを掌握し」
「そこからピラミッド型の社会が構築されていました」
 平等を謳っていたが実際はそうなっていたというのだ、スターリン時代はその最たるものだった。
「左様でした」
「平等ではありませんでした」
「共産党員でも上層部が支配者となり」
「国家を動かしていました」
「まさにその全てを」
「人間は平等を求めていても」
 セーラは達観する様に話した。
「しかしです」
「階級を築きますね」
「どういった社会でも」
「そうなります、ですが制度化されていないなら」 
 法律でそうならなければというのだ。
「まさにです」
「左様ですね」
「それで違いますね」
「法律や戒律でそうなっていないのなら」
「全く違いますね」
「制度化されているのがマウリアとエウロパです」
 この二国だというのだ。
「法律や戒律で」
「そこが違いますね」
「まさに」
「そうです、そしてです」 
 セーラはさらに話した。
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