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レーヴァティン
第二百五十話 軌道に乗るまでその十一

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「価値がある」
「左様ですね」
「メロンも大々的に作らせてだ」
「誰もが食べる様にしますね」
「そうする、あと蝦夷では砂糖も作りたい」
 こちらもというのだ。
「それではじめているがな」
「てんさいの栽培をですね」
「琉球でサトウキビを作らせてな」
「蝦夷でもてんさいを作らせ」
「和三盆もな」
 これもというのだ。
「作らせる」
「そうしますね」
「甘いものもな」
「誰もがですね」
「楽しんでもらう、だから砂糖もだ」
「増やしていきますね」
「そして誰もが口にする」 
 甘いそれをというのだ。
「そうしていく」
「メロンの甘さに」
「砂糖の甘さもな」
「そうしますね」
「甘いものも楽しむ」
「それも豊かさですね」
「その一つだ、蜂蜜もな」
 こちらもというのだ。
「これまで以上にだ」
「作りますね」
「そちらもだ、蜂蜜は薬にもなるしな」
「滋養にいいです」
「摂り過ぎると太るが」
 これはカロリーが高いからだ、栄養価が高いがその分カロリーも多く藤原道長は蘇に蜂蜜をかけたものを好み糖尿病になったという。
「しかしな」
「程々なら滋養にいいです」
「だからな」 
 それ故にというのだ。
「蜂蜜もだ」
「これからはですね」
「より多く作らせる」
「そして誰もが口に出来る様にする」
「甘いものをな、思えば徳川吉宗公は」
 徳川幕府八代将軍として名高い彼のことも話した。
「米にその砂糖、薩摩芋とな」
「そうしたものを誰もが口に出来る様にしましたね」
「甘いものが多いな」
「実に」
「米将軍と言われたが」
 米のことを常に考えて政を行ったからである。
「実は甘味にだ」
「かなり関わっていますね」
「甘味公方と言ってもな」
 公方とは将軍のことである、この呼び名で将軍は武家政権の長い間呼ばれてきたのだ。
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