第四章
[8]前話
「戦ってなくてな」
「普通に働いていて」
「働き者だったから」
「そうした意味では同じだからな」
それでというのだ。
「これから頼むな、そして微姉妹みたいだっていうのは皆だ」
「ベトナムの女の人全員が」
「そうなの」
「そうだ、働き者で強い」
そうしたというのだ。
「頼れる存在だ、夫婦喧嘩も強いしな」
「お爺さんまた喧嘩したのよね」
「奥さんと」
「それで噛み付かれてね」
「負けたのよね」
「婆さんもベトナムの女だ」
こう姉妹に話した。
「だからだ」
「強いの」
「喧嘩についても」
「お前さん達もきっとそうだ」
「私達喧嘩しないけれど」
「これといって」
姉妹はこう老人に返した。
「それでもなの」
「私達も喧嘩強いの」
「絶対な、まあ喧嘩はしないに限る」
姉妹に妻との喧嘩のことからも話した。
「本当にな、それをするよりやっぱりな」
「お仕事ね」
「それに精を出すべきね」
「そうして頑張っていくんだ」
「わかったわ、じゃあね」
「微姉妹みたいにね」
姉妹で老人に笑顔で述べた、そうしてだった。
二人でそれからも家の仕事、店のことだけでなく家のそれにも精を出していった。すると二人の働きもあって。
店は繁盛し家の暮らしも楽になった、それで両親も笑顔で話した。
「いい娘達だな」
「そうね、最高の娘達よ」
「本当にな」
「私達には過ぎた位のね」
「あの娘達もベトナムの娘だ」
「まさにね」
こう話すのだった。
「だからね」
「しっかりしてるな」
「微姉妹からのことよ」
「そうだな、それじゃあな」
「私達の微姉妹に感謝して」
「これからもな」
「あの娘達を育てていきましょう」
夫婦で笑顔で話してだった。
彼等は自分達の二人の娘を大事にしていった、そして今日も。
「お家に帰ったらね」
「またお仕事よね」
制服姿の姉妹は帰り支度を整えて学校の校門で話した。
「それじゃあね」
「すぐにお家に帰って」
「お仕事頑張りましょう」
「そうしましょう」
二人で話してそうしてだった。
家への帰路についた、そして家に帰るとまた働らくのだった。その姿はまさに微姉妹の如きだと老人も両親も目を細めさせた。
微姉妹の様に 完
2022・1・14
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