第二章
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「世の中上手くいくしな」
「そうだな」
「皆それぞれ出来ることがある」
「それを果たしたらな」
「それで世の中上手くいくな」
「皆がしっかり働いたらな」
「だからそうしていこうな」
マウイは笑顔で言ってだった。
島をどんどん釣っていった、二つ三つと釣っていき。
忽ちのうちに海に島を満たしていった、その中で。
巨大な島を幾つか釣った、彼はその島達についてこう言った。
「これはもう大陸だな」
「島じゃなくてか」
「あんまりにも大きいとか」
「そうなるか」
「ああ、大陸だ」
それになるというのだ。
「そっちは六つ釣った、南の寒い方にもやったぞ」
「そんなものまで釣ったんだな」
「それはまた凄いな」
「そんなものなんて釣るなんて」
「お前もやったな」
「ああ、これからも釣っていってな」
そうしてというのだ。
「そしてな」
「世界を島で満たしてか」
「大陸もある」
「そこに皆移り住んでか」
「世界を人と生きもので満たすんだな」
「そうしていこう」
笑顔で言ってだった。
マウイはそれからも島を釣った、すると暫くしてだった。
世界は海と一つだけの世界から六つの大陸と多くの島からなる賑やかなものとなった。そこに火とと生きもの達がだった。
移り住み世界は命でも満たされた、それでだった。
人々はこのことに喜んだ、そうしてマウイを口々に讃えた。
「よくやってくれたな」
「これで世界は賑やかになった」
「もう寂しくないぞ」
「どの島にも大陸にも命が満ち溢れているからな」
「ああ、しかしまだだな」
マウイは今度は空を見上げて言った。
「一日が速過ぎるからな」
「そうだよな」
「太陽の動きが速くてな」
「あっという間に空を通り過ぎてな」
「一日なんてあっという間だ」
「すぐに終わるな」
「夜ばかり長い、だからな」
そうした状況だからだというのだ。
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