暁 〜小説投稿サイト〜
少女は 見えない糸だけをたよりに
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 しばらくして、お姉ちゃんと一緒にお店に行って、新しい人が来ると言っていた。10時前になると、その人が来て

「おはようございます 今日から、よろしくお願いします」と、店に入ってきた。古い薬屋さんに貼ってあるポスターの人に似ていて、綺麗で健康そうな顔。お化粧もしてなくて、髪の毛が長く、まとめて背中に垂らしているんだけど、腰の辺りまで。

「二人共 この人ね 堤すみれさん 暁美ちゃんと同い年じゃぁないかな しばらく、試用期間ね 朝、早くね ご主人とパンを作っているんだって ご主人は焼きあがったものを軽バンに乗せて、売り歩いているそうよ だから、その後は、時間的に自由が利くそうだから、でも、1週間は10時から4時までね 暁美ちゃん 付いて、教えてあげてね」

「わかりました 私は、新宅暁美でーす よろしくね」

「藤原香波です よろしくお願いいたします」

「はい お願いします ダメだったら、叱ってください いつも、主人に叱られてるんで、慣れてますから」

「そうなのー ウチなんか口喧嘩ばっかーよ」と、暁美さんは、直ぐに打ち解けて行ったみたいだった。そして、店長は直ぐに「じゃぁ お願いね」と、出て行ってしまった。

 その日は、時々笑いながら暁美さんは、いろいろと教えていた。その度にすみれさんはメモをして、真面目そうな人。

 4時前になって、くるみちゃんが来て、自己紹介を終えて、暁美さんとすみれさんは帰って行った。

「ねえ 香波 なんか 店長って お店に 可愛い子ばっかり採用してるね ウチ等だって それなりだしね」

「うふっ ですねー 店長の趣味ですかねー でも 言ってましたよ エンジェルにふさわしくだって」

「そう みんな エンジェルなんだー ねえ 香波 気づいてたー 暁美 香波 くるみ って、みんな 最後が み なんだよー くずれたね すみれ って でも なぁ いいっかー 真ん中が み だからー」

「うーん つまんないのー みるく チャン」

「・・・なによー その言い方!」
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