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次の日曜日、私は植物園に連れて行ってとおねだりした。巧さんは動物園って言って居たけど、
「今は、チューリップがきれいでしょ 藤なんかも見れるかもね それに、植物園の方が、ゆったりとしていて、腕組んで歩けると思ってさー」
やっぱり、ゆったりとして、お弁当を広げることができた。芝生に座って
「心配しないで これ、インナーパンツついているから」私、短い巻きスカートだったから
「別に 心配なんてしてないけどな やっぱり ドキドキするよ」
「うん お姉ちゃんがね ミニスカートなんて、若いうちだけだから、巧さんをドキドキさせてあげたらって」
「うーん お姉さんに感謝かな いや いつも 可愛いよ」
「ありがとう 巧に言ってもらえると うれしい」と、私は、もっと擦り寄って行った。
「ねぇ 教室って 女の子いるんでしょー」
「そーだね でも 1割くらいかなー」
「そう 仲いいの?」
「うー 別に 悪くはないよ 特別に仲がいいわけではないけどー」
「そう 私なんて 色気ないでしょ だから、誘惑が心配」
「そんなことないよ みんなが可愛いっていうんだからね」
「巧も そう 思ってくれている?」
「うん 香波は今のままで 充分 好きだよ」
「ふふっ 安心した 私も 好き 巧のこと」
「なんだよー あんまり 言わすなよ 照れるんだから」
「こんな幸せな時が来るなんて・・おばぁちゃんが見守ってくれているからなんかなー」
「そうだね いつか そろって お墓参りに行かなきゃな」
「うん お盆なんだけどね 実はね 誘われているとこもあるんだ お店に勤め出した頃ね、常連になってくれて、お兄ちゃんみたいな人 いつも、私を見守ってくれてね 今年、卒業して、実家の民宿を継いでいる レスリング部のホープだったんだって 怪我して、最後はやめてしまったみたいだけど」
「うーん 聞いたことがあるなー なんて言ったかなー レスリング部の星だって言う人 怪我したのかー」
「うん 多分 その人 ごっつくてさー でも 優しいの 彼氏に逢えるの祈ってるってー 逢えたら、一緒においでって おいしい魚喰わすからって 城崎温泉の先って言ってた」
「僕の知らない間に 人気者になっているんだね やっぱり 誰からも好かれるんだな 香波は」
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