第八幕その七
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「お料理についても」
「詳しいんだね」
「美食家で」
それでというのです。
「満漢全席をです」
「このホテルに伝えてくれたんだ」
「それでこうしてです」
「僕達も食べられるんだね」
「左様です」
「成程ね」
「はい、では」
ガーゴイルはあらためて言いました。
「お召し上がり下さい」
「そうさせてもらうよ」
王子も頷いてです。
皆で満漢全席を食べました、そのうえで皆ベッドでじっくりと寝て翌朝は和風の朝ご飯を食べました。
それからホテルをチェックアウトしてまた旅に入りますが。
ここで王子は山を駆け上がるオオツノシカを見て言いました。
「あんな険しい山をね」
「普通にですね」
「駆け上がって」
「それで下りますからね」
「物凄いですね」
「信じられないです」
「ここで暮らしているからだね」
王子は一緒にいるジョージ達五人に応えました。
「だからだね」
「ああしてですね」
「自由自在に動けるんですね」
「あんな険しい山も」
「そうなんですね」
「まるでお庭みたいに」
「そうだね、そこに暮らしていれば」
それならというのです。
「何でもないんだね」
「カモシカもだね」
教授はこの生きものを見て言います。
「この険しい場所をね」
「普通に歩いているね」
「踏み外すことなくて」
足をというのです。
「そうしているね」
「そしてここにしかいない生きものばかりだね」
モジャボロはその種類に言及しました。
「オオツノシカやカモシカだけでなく」
「そうだね」
王子はモジャボロにも応えました。
「他にもね」
「ウンピョウとかユキヒョウとか」
「そうした生きものもいるね」
「僕はこの生きものが好きだよ」
弟さんはナキウサギを見ています。
「小さくて可愛いからね」
「寒い場所にいる生きものでね」
「こうした場所でもいるんだね」
「そうだね」
「岩山も岩山の自然があるから」
王女がこう言いした。
「それでよね」
「そうだね、昨日もお話したけれどね」
「それぞれの場所で自然があるわね」
「そうだね」
「だからこそね」
王女はさらに言いました。
「そこに来たら見るべきね」
「そうだね」
「しかし豹というか大型のネコ科の生きものは色々な場所にいるね」
カルロスはこう言いました。
「ジャガーやピューマもそうなるし」
「そういえばそうね」
ナターシャもそれはと頷きます。
「外の世界だと豹はアジアからアフリカまでいるし」
「寒い場所にも暑い場所にもで」
神宝も言います。
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