第一章
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青鷺火
愛内梨奈は八条学園高等部農業科の一年生である。茶色の髪の毛を胸まで伸ばし左を少し巻かせて止めている。薄く長い八の字の眉と優しい感じの垂れ目とピンク色の頬と小さい唇を持っている。一四九程の背で胸はかなりある。白いブラウスに青の可愛いリボンが首筋にあり青く短いスカートと白のソックスという服装である。
家は大阪市此花区にありそこから神戸にある学校に通っているが。
妹で小学生の由奈自分そっくりだがまだ胸はない彼女に家で言われた。
「駅前のアパートの上になの?」
「最近青い火が見えるらしいの」
妹は姉にあどけない声で話した。
「そう噂が立ってるの」
「そうなの」
「人魂かしら」
「人魂は別に怖くないわよ」
そうであってもとだ、姉は妹に答えた。
「出てもね」
「そうなの」
「だってふらふら飛んでるだけだから」
人魂はというのだ。
「変質者の方が怖いわよ」
「そっちの方が怖いの」
「包丁持って暴れ回る人の方がね」
「通り魔っていう人達?」
「そう、そうした人達の方がね」
むしろというのだ。
「怖いわよ」
「そうなの」
「だからね」
それでとだ。梨奈は由奈にさらに話した。
「アパートの上に出てもね」
「怖くないのね」
「人魂ならね」
「そうなのね」
「別にね。お姉ちゃんの学校やたら幽霊とか妖怪出るけれど」
「そういえば小学校でも」
由奈も八条学園に通っている、それでこう言えた。
「よく聞くわ」
「そうでしょ」
「うん、理科室の標本が動いたとか」
「骨格標本ね」
梨奈の出身校でもあるので知っていて答えられた。
「そうね」
「音楽室のピアノが夜勝手に演奏するとか」
「屋上で鬼が宴会するとかね」
「あるわ」
「そうでしょ、別に怖くないでしょ」
「うん」
妹も言われて納得して頷いた。
「そうよね」
「だから人魂でもよ」
「怖がることないのね」
「そうよ」
妹に穏やかな顔で答えた。
「全くね、ただね」
「ただ?」
「気にはなるから」
好奇心が湧いた、だからだというのだ。
「行ってみましょう」
「駅前のアパートのところに」
「今夜でもね、その青い火が何なのか」
その正体をというのだ。
「見ましょう」
「それじゃあ今夜」
「そうしましょう」
こう言ってだった。
梨奈は朝に妹と朝食の時にこう話してだった。
二人で学校に行ってそれからは普通の学園生活を過ごしてだった。家に帰って夕食を食べた後で母に言ってだった。
妹を連れて駅前に向かった、二人で夜道を歩きながら話した。
「妖怪よりもよ」
「変質者や通り魔の方が怖いのね」
「だからお姉ちゃん今警棒とスタンガン持ってるわよ」
スカ
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