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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
格好-いいか、わるいか-
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蹴り、凄まじいスピードで接近してくる。
脚力は凄まじく、1歩踏み出す事にアスファルトを陥没させた。
「…!!」
腹部に一撃。
しかしギーンといった鈍い音を立てて刃は止まる。
「どうしたどうしたァ!?もっと打ってこい!!」
カウンターのパンチが顔面に迫る。
スピードは鈍い。避けられる。
ギリギリで避け、隙のできたやつの腕を切り落とそうとするも、やはり阻まれる。
「これも筋トレの成果か?」
「そうだと言っとるだろうがァ!!」
またパンチが来る。
斬りかかり、弾かれ、また斬りかかる。
拳と刀の応酬。
しかし俺はここで、あることに気付く。
(強く…なっている!)
パワーがどんどん強くなっていっているのだ。
余裕だったのが、どんどん押し切られていく。
「おおおおおおおお!!!!!死ねぇ!!圧政者ァ!!」
「…。」
俺が圧政者?
むしろお前の方がそうだったろうが。
と思ったが、ここで1つある推測が浮かぶ。
「ぬぅ…ぬぅぅぅぅぅん!!!!」
「お前…今度は何をされた…?」
拳を受け止めながら、尋ねる。
彼は以前、英霊の両腕を移植したと言っていた。
それがなんの腕だったのかは知らないが、今ここで確信にいたった。
「かわいそうに。」
「可哀想だと…?」
「ああ、可哀想だ。こんなチンケでクズの、現代の圧政者なんかの腕にされたんだ。怒り狂って乗っ取ろうととしてくるのも頷けるさ。」
「何をおかしな事を!!」
彼は、山本は英霊スパルタクスの腕を移植された。
そして飲まれているんだ。彼の意識に。
反逆者としての宿命か、山本のような男に従ってたまるかと反逆しているのだろう。
そして、彼が爆発を受け筋肉が増量したのも、攻撃の応酬でパワーアップしているのも気のせいじゃない。
敵から受けたダメージの一部を魔力に変え、己の力に変換する彼の宝具、『
疵獣の咆吼
(
クライング・ウォーモンガー
)
』によるものだ。
「俺の中に何がいようが気にするものか!!圧政者には死を!我が愛を持って殺してやるぞ!!竜胆!!」
「…。」
人は、自分がおかしくなったことにはそう簡単に気付けないらしいな。
やつの中にスパルタクスがいることを確信し、そして宝具が発動しているのなら俺は一つの作戦を思いつく。
それが
「れんさまああああぁぁぁ!!!」
「うるさい。」
迫るゾンビ兵の頭をひっつかみ、投げつける。
されるがままのゾンビ兵は山本に投げつけられると、そのまま抱きつくようにしてつかまり、
「ぬっ!!」
爆発する。
「なんのつもりだ?たかがそんな爆発で俺は殺せんぞ?」
「ああ。そうだろうな。」
幸い、残弾はまだまだやって来てくれる。
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