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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
格好-いいか、わるいか-
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喋らない。
ならば、無理矢理口を開かせる。
そのためには勝つしかない!!

「サーヴァントを捨て駒のように扱う外道…今すぐにでも外に引きずり出してやるわ!!!」

本数的不利をものともせず、ランスロットは相変わらず眉一つ動かさず私の攻撃を凌ぎきってみせる。
疾く、もっと疾くだ…!
でないとランスロットに一撃は浴びせられない。

「れんさまああああぁぁぁ!!!!」
「!!」

後ろからやって来たゾンビ兵をかわし、背中を蹴り飛ばしてランスロットに差し向ける。
運良く爆発を狙ったものの、ランスロットはそのまま流れるようにゾンビ兵を斬り捨てた。

「まだ…!!」

その隙を逃さない。
攻撃後ほんの少しだけある隙を狙い、刀を振るう。
狙うは首。あなたに恨みはないけれどあなたのマスターには色々あるから負けてもらわないと困る。

「…。」
「ほんっと、化け物みたいな反射神経ね。」

現実はそううまくはいかない。
凄まじい反応速度で刀を防ぎ、弾いて反撃へと転ずる。

意表をついても、何をしても、もっと疾くなろうがあちらもさらに疾くなる。
普段はやつの部下が横槍を入れまくるものの、こいつ…普通に強い。
そうしてしばらく一進一退の攻防を続けていた時だ。

「…!!」

また、爆発。
そして目に映ったのは、放物線を描きながらアスファルトに落下する、人影。
ボロボロの格好に、血にまみれ、ところどころ赤くなった真っ白だった頭部。

そして、円を描いて共に落下した、一本の紅い刀。
見間違えるはずがない…あれは…!




?

数分前

「なるほど。辻褄があった。」

ゾンビ兵の自爆は、地面を抉るほどの凄まじい威力だった。
そこで俺はレジスタンスの拠点で起こった悲劇を考察した。

自爆するゾンビ兵。
ビルの所々にあった爆発痕。
あれは、ゾンビ兵の襲撃にあったものだったのだ。

しかしそれよりも目の前に気にしなきゃいけないものがある。

あの爆発は音と衝撃からして凄まじいものだった。
だが、山本はほぼ無傷だ。
それどころか、気の所為か分からないが彼の筋肉が、より盛り上がっている気がする。
葛城財団の実働部隊の服。白い迷彩服が今にも敗れそうな程にパツパツなっているのだ。

「ふふふふ…これが日々の筋トレの成果だ。能力に甘えきったお前とは、鍛え方が違うんだよ!!」

そんなわけあるか。
筋トレだけで爆発に耐えられるのならもうみんなそうしてる。
何かタネがあるはず。
俺の刀も、敵の自爆も全く効かないトリックのタネがどこかにあるはずだ。

「さぁ…ぶち殺してやるぞ竜胆!!圧政者のごとく死にやがれええぇぇぇぇぇーッ!!!!!」
「!!」

地を
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