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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜リィンの未来〜
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ほどがあるだろ……」

「ですが、リィン様の人柄や人望も考えるとセシリア将軍の想定は”皮算用”と言えないかもしれませんわ。」

セシリア達の話を聞いていたアガットは呆れた表情で溜息を吐き、シャロンは真剣な表情で呟いた。



「まさかリィンの”あの性格”すらも計算に入れて思惑通り事を運ばせるとは………これが、メンフィル帝国軍の”総参謀”の”策”か……」

「ルーファスどころか、ギリアスすらも足元にも及ばねぇ策士だぜ……で?さっき、エレボニアを叩き潰した後エレボニアを”保護”していずれエレボニアをメンフィルの”保護”から解放するって言っていたが、まさかとは思うがギリアスのやり方のように、メンフィルの資本をエレボニアに流れ込ませて”エレボニアがメンフィルに依存せざるを得ない状況”に追いやるって寸法じゃねぇだろうな?」

「そ、それって……」

「”ジュライ”を含めたオジサンが今まで併合してきた自治州や小国が”エレボニアの属州として併合せざるを得ない状況に追い詰めるやり方”だね〜。」

ユーシスは重々しい様子を纏ってセシリアを見つめながら呟き、疲れた表情で溜息を吐いたクロウは厳しい表情でセシリアに問いかけ、クロウの問いかけを聞いてあることを察したエリオットは不安そうな表情を浮かべ、ミリアムは真剣な表情で呟いてセシリアを見つめた。

「フフ、その点に関しては安心して頂いて構いませんわ。――――――メンフィルによるエレボニアの”保護”の件を含めた敗戦後のエレボニアが受け入れなければならない”条約”は”西ゼムリア通商会議”の時のような”国際的な場で調印してもらう事になる”でしょうから、ゼムリア側のメンフィル領の絶対的な安寧の為にもそのような他国のVIPの方々をも騙すような真似をするつもりはありませんわ。」

「に、”西ゼムリア通商会議のような国際的な場で連合に敗戦したエレボニアが連合――――――いえ、メンフィルが考えた条約に調印する”って一体どういう事ですか……!?」

セシリアが口にした答えが気になったアネラスは不安そうな表情でセシリアに訊ねたが

「それについてはこの”大戦”が終結すればすぐにわかるでしょうし……―――――そもそも、今の貴方方には少し先の未来になる話を気にしている時間もないのでは?――――――Fenestram phantasma(幻想の小窓よ)」

セシリアは答えを誤魔化した後魔術を発動した。すると上空にヴァンダイク元帥達と対峙しているリィン達の様子が写った――――――






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