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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
第72話 姉妹の絆
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が止める。
だが何か様子がおかしい。

「シュテるん……?」

レヴィも違和感を感じてるみたいだ。

「それは私の役目です。王には、来るべき戦いのために、力を温存しておいていただかねば」

「おい、シュテルそれって……」

俺がそう言おうとすると、俺、レヴィ、ディアーチェにバインドをかけやがった。

「我等が束になっても、いくら策を遇してもあの子に敵わない事……予想はしてました。ですからナノハ逹にも協力を依頼したんです」

「シュテるんが僕に頼んだこと……」

「今出来ることは後の勝利に繋がる次の布石を打つこと、つまりは、これ以上の充填を阻止すること。そして、少しでもあの子の力を削る事です。」

「それで何でこのバインドなんだよ……!!」

「私自身が布石だからです。まあこの身と引き替えに、あの子の多層防壁の何層かくらいは破損させてみせますよ」

「駄目だよシュテるん!」

「そうだ!勝手は許さんぞ!!自ら捨て石になろうなど、我が許すと思ってか!?」

「だからバインドで動けなくさせてもらいました。なに、運が良ければ完全消滅には至りません。時が来れば復活も叶いましょう」

「システム構造そのものを破損されればいくら貴様とて………!!」

「それは貴方にも言える事ですから。あなたが居なくなっては、紫天の書を扱える者が居なくなってしまう……UーDを手に入れる事も出来なくなります。なので少しだけそのままでそこにいらして下さい」

「シュテル……!!」

「レイ、飴美味しかったです。最後にあなたに会えて良かったです。帰ったらあっちの私によろしく言っておいて下さい」

最後って……

「待って、シュテるん……待って!」

「これが、最も理論的なやり方です。レヴィ……後の事を頼みますよ」

「シュテル、待て!!待たぬか!!」

そんな言葉を無視して、シュテルは行ってしまった。

「くそっ、く〜だ〜け〜ろ……」

「何故解けん!!早くせねば……」

「……ったく久しぶリに星に説教だな」

『ですね……』

「ラグナル、アーベント!」

『イエス、マスター!』

換装と同時にバインドが解ける。

「何が最後だ!ガキのくせに無理しやがって……」

『自己犠牲なんて今どき流行らないです!』

俺はついでにレヴィの拘束も解いた。

「あ、ありがとう!」

「レヴィ、さっさとシュテルを連れて帰って叱ってやれ!」

「うん!!」

俺はシュテルの行った方向を向く。

「待て!!我の拘束も解け!!」

「……悪いが、ディアーチェはそのままでいろ」

「何故だ!?」

「お前は今回の要だ。お前を失えば取り返しのつかない事になる」
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