第72話 姉妹の絆
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「おいし〜!」
「そりゃ良かった。………でさっきの話の続きだけど、俺は平行世界から来たんだ」
「「「平行世界?」」」
「極めて近く、そして限りなく遠い世界。要するに、俺達の時間は幾度も並んでいるんだ。例えばさっきあげた飴をもしかしたらシュテルは受け取らなかった。そういうIFの世界が平行世界さ」
「??」
レヴィには難しい話みたいだ。
「実際の例を上げれば、俺は今からちょうど3ヶ月前、消えかかってた君たち3人を見つけ、俺が裏技で助けてから、ずっと人として生活している」
「なんと!?」
「だからお前たちの事が他人事じゃなかったんだ。………さっきは悪いな、いきなり抱きついちゃって」
「いえ……」
「飴貰ったからいいよ」
シュテルとレヴィは別に気にしていないみたいだ。
だけどレヴィは軽いな。
「まあ、事情は分かった。だが、何故我の事を夜美と呼ぶのだ?」
「助けたとき、名前が無いって言われてその場でつけたんだよ。3人共気に入ってくれて今はずっとそのままさ」
「ちなみに私達の名前は何と言うのですか?」
「シュテルは星、レヴィはライ」
「えっー!レヴィ・ザ・スラッシャーの方がかっこいいのに……」
それはライに言ってくれ。
「事情は分かった。だが我らには我らの名前がある。ちゃんと呼んでほしい」
「分かったよ夜美」
「き〜さ〜ま〜!!」
「分かった、怒るなって」
頭を撫でながらディアーチェをなだめる。
「うーうー!!」
「王、それじゃあ犬ですよ」
「うるさいわ!!」
やっぱりコイツらとこうして話すのは面白いな。
だがそんな時間は長くは続かなかった。
いきなり空が大きく揺れる。
空も初めてUーDと会った時と同じ様に異様な雰囲気になってきた。
「!?この振動は……」
「王様、シュテるん!いたよ、UーDだ!」
UーDは最初の様に赤い玉の様なものに入っているみたいだ
「あの中で力を蓄えているのですね。充填状況は既に8割超といった所でしょうか?悪い予感が的中しました……現状では私が用意した作戦が通用しません」
「打撃を与えつつ、制御プログラムを打ち込む………我等3人がかりでも無理か?」
「例え、彼に手伝ってもらっても無理でしょう……それに通常戦闘では近づくことすら困難かと」
「フン、下がっておれ、シュテル、レヴィ、それと………」
「有栖零治な」
「有栖?零治?どちらが名前だ?………ええい!貴様はレイでいいわ!!」
マジか!?
星逹と同じ呼び方かよ……
「我が極大魔法にて、このまま奴を停止させる!」
「王……暫く」
そんなディアーチェをシュテル
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