第千九百八十一話 対立しても
[8]前話 [2]次話
第千九百八十一話 対立しても
薩摩閥と長州閥は常に対立していました、幕末から新政府になってもそのことは変わりませんでした。
それで黒田さんと山縣さんの関係はといいますと。
「彼の悪いところを箇条書きに出来る」
「しかし昔程敵対的でないでごわす」
「それは多分老い」
山縣さんは笑って言う黒田さんに無表情で答えました。
「僕も歳を取った」
「だからでごわすな」
「丸くなったかも知れない」
昔に比べてというのです。
「そのせいか」
「そうでごわすな」
「これで説明がつくから凄いですね」
日本は二人のやり取りを聞いて思いました。
「お二人の間柄は」
「そうでごわすな」
「黒田さんは誰ともですね」
「話が出来るでごわす」
「とても器が大きいので」
その為にというのです。
お話をすると相手の人も自分を出してしまいます、ぶつかり合ってもそれでも理解し合えるのです。
第千九百八十一話 完
2022・5・29
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ