暁 〜小説投稿サイト〜
オズのホボ王子
第八幕その四

[8]前話 [2]次話
「ここもホテルがあったよ」
「さっき言ってたわね」
「ガーゴイルの人達がね」
「そうだったわね」
「それじゃあね」
 それならというのです。
「今夜はそちらに泊めてもらおうかな」
「そうしてもらうのね」
「そうしようか」
 こう言うとでした。
 一行のところにガーゴイルの一人が来て尋ねてきました。
「ホテルに泊まりたいのかい?」
「聞いていたんだ」
「わし等は耳がいいからね、たまたま近くを飛んでいたんだが」
「そういえば何かパトロールみたいに飛んでいるわね」 
 王女はお空を見上げました、するとです。
 お空をガーゴイル達が飛んでいます、それを見上げて言いました。
「何か」
「実際にだよ」
「貴方達はパトロールをしているの」
「そうなんだ」
 実際にそうしているというのです。
「わし等はね」
「そうなのね」
「お昼も夜もね」
 いつもというのです。
「そうしているんだ」
「それで私達のお話も聞いたの」
「そうだよ、この岩山で何かあれば」
 その時はというのです。
「すぐに対応が取れるよ」
「それじゃあ私達も」
「うん、ホテルに泊まりたいんだね」
「そうしようかってお話していたけれど」
「泊まりたいなら案内するよ」
「そうしてくれるの」
「それでどうするのかな」
 ガーゴイルは一行に尋ねました。
「泊まるのかな」
「そうさせてくれるかな」 
 王子が一行を代表して答えました。
「今夜は」
「そうするんだね」
「うん、皆もそれでいいかな」
 王子は皆にお顔を向けて彼等に問いました。
「それで」
「そうしよう」
「そうしましょう」 
 皆は賛成とのことでした、こうしてです。
 皆はホテルに泊まることになりました、ですが王子はガーゴイルに対してどうかというお顔になって聞くことがありました。
「それで場所は何処かな」
「うん、幸いすぐそこだよ」
「すぐそこなんだ」
「岩山の一つを全部ホテルにしているんだ」 
 ガーゴイルは王子に笑顔で答えました。
「そうしているんだ」
「そうなんだ」
「うん、そこに案内しるね」
「それじゃあ宜しく頼むよ」
 王子はガーゴイルに笑顔で応えてでした。
 そうして実際に一行が今いる場所のすぐ傍の岩山に案内してもらいました。麓に入口がありまして。
 その中に入ると最高級のホテルの様な奇麗なロビーがあってガーゴイル達が働いていました。床はビロードの絨毯で覆われていて。
 床は奇麗に整えられて天井も同じです、全てヒカリゴケで明るく彩られていて。
 お部屋の中は天幕付きのベッドに広い大理石のお風呂があっておトイレもとても奇麗です。ジョージ達は紹介された一階のあるお部屋の中に入って驚きました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ