第八幕その一
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第八幕 山の中にも行って
一行は山の中に入りました。山はどれも岩山で険しく高い山々が連なっています。その山の中に入ってです。
ジョージ達五人ははっとなりました、そのうえで彼等でお話をしました。
「ここはドロシーさん達も来てるね」
「そうそう、魔法使いさんと一緒にね」
「馬車で来てるよ」
「羽根を付けてお空を飛んで」
「馬車で通ったわね」
「その場所だよ」
その通りだとです、王子は五人に答えました。
「まさにね」
「そうですよね」
「その場所ですよね」
「あの時ドロシーさん達大変でしたね」
「危ないところでした」
「あの時の旅自体が危ないものでしたが」
「うん、それで僕が招待するのは」
その人達はといいますと。
「わかるね」
「そのガーゴイルの人達ですか」
「ドロシーさん達を襲った」
「あの怖い人達ですか」
「あの人達をパーティーに呼ぶんですか」
「そうされるんですか」
「そうするよ、もう彼等も大人しいからね」
そうなったからだというのです。
「招待しても大丈夫だよ」
「オズの国は誰もが穏やかになったよ」
笑顔で、です。モジャボロが言ってきました。
「本当にね」
「そうだね」
「うん、昔は狂暴な人や意地悪な人もいたよ」
「それが皆穏やかで優しい人達になったね」
「王子にしてもだしね」
「そう、僕も悪態ばかりついていたのが」
王子はモジャボロににこやかに笑って答えました。
「それがだよ」
「今ではね」
「この通りだし」
「皆変わったね」
「いい方向にね」
「だから彼等もだね」
モジャボロの弟さんも笑顔で言います。
「招待出来るね」
「それも楽しくね」
「そういうことだね」
「では今からね」
「皆を呼ぶんだね」
「そうするよ」
こう言ってでした。
皆で山の中を進んでいきます、するとです。
やがて全身が木で出来ていて翼を持っている木人形に見える身体の一団が飛んできました。全体的に丸い感じの身体です。
その彼等を見てです、ジョージ達はまた言いました。
「ガーゴイルだね」
「うん、オズの国のね」
「やっぱり出て来たね」
「絶対に出て来ると思っていたけれど」
「出て来たね」
「オズの国ではガーゴイルは二種類いるんだ」
ムシノスケ教授が五人にお話しました。
「木のものと石のものがね」
「そうなんですね」
「ガーゴイルって元々石象ですし」
「石のガーゴイルもいるんですね」
「木のガーゴイルだけでなく」
「そちらのガーゴイルも」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
「彼等とも会う機会があればね」
「お話すればいいですね」
「石のガーゴイル達とも」
「その機会があ
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