第四百九十八話 戦闘ーバトルーその五
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「それでいいのだ」
「あの、わかってきたんですが」
ジョウはちくわを食べながら話した。
「壇さんって自己主張とか主体性がもう」
「強過ぎるどころじゃないよね」
「塊の域ですよね」
宝生に応えた。
「もう常にそうしている」
「そうなんだ、だからもうね」
「いつもこうなんですね」
「常に暴走一歩手前かね」
「暴走するんですね」
「それで放っておくととんてもないこともしでかすんだ」
宝生は彼のこのことも話した。
「敵だった時は大変だったよ」
「俺も一度殺されたからな」
九条は自分のことを話した。
「幸いバグスターとして魂はあったから助かったが」
「だから私は人を殺すつもりはなかったと言っているだろう」
「身体をなくしただけか」
「そうだ、それでそんなに怒ることか」
「普通は怒りますが」
ギルタンもいささか引いて述べた。
「流石に」
「それは凡人の思うことだ」
「いえ、普通は」
「つまりこの人は主体性の塊で普通じゃないんだな」
ガレスはこう解釈した。
「そういう人だな」
「そういうことだよ、普通に心入れ替えたとか言う時もあったけれど」
宝生はガレスにその時のことを話した。
「この時だってね」
「丸わかりでしたか」
「よくも悪くも己を貫く人だから」
「心を入れ替えるとかもですか」
「これがね」
実はというのだ。
「ないから」
「そうなんですね」
「そうした人だから」
それ故にというのだ。
「僕だってね」
「そう言われてもですね」
「その手には乗らなかったんだ」
「こいつをどうにかするのは無理だ」
九条ははっきりと言い切った。
「そんな簡単な奴じゃない」
「良くも悪くもですね」
「悪い場合もそうだからな」
「だからな」
「どうにか出来ないですか」
「人間としてな」
「人間、ですね」
シャーリーはこの言葉に反応した。
「壇さんは」
「ああ、そのことは紛れもない」
「だからスサノオの方はいかないですか」
「それも絶対にないんだ」
「誰がつくものか」
壇は怒った顔で腕を組んで言い切った。
「私があの様な者に与すると思うか」
「いえ、全く」
シャーリーもそれはと答えた。
「私達も檀さんを見てきましたので」
「それでわかるな」
「壇さんの言われる神とスサノオはまた違いますし」
「私があの様に知らないうちとはいえいや気付かされなかっただけにだ」
「利用されてですね」
「怒らないと思うか」
「それはないですね」
シャーリーはまた答えた。
「断じて」
「そうだ、私はスサノオとの戦いが続く限りだ」
人間としてのそれがというのだ。
「その限りだ」
「スサノオと戦われますか」
「人間として、ライダーとしてな
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