第三章
[8]前話
「いいわよ」
「そうなのかよ」
「アイドル好きは浮気じゃないのよ」
「そうなんだな」
「むしろ何歳になってもその気持ちを忘れないのがね」
それがというのだ。
「男の人なのよ」
「そんなもんか?いい歳してじゃないのかよ」
「そう言う私も好きな俳優さんいるからね」
今言った通りにというのだ。
「それで浮気かっていうと」
「違うよな」
「応援してるだけでね、だからね」
「親父がアイドル好きでもか」
「いいのよ、むしろ痩せてね」
そうなってというのだ。
「よかったわ、あのまま応援していって欲しいわ」
「そうなんだな」
「このままね」
こう言ってだった。
妻は息子にアイドル好きは構わないと言った、そしてむしろ夫が痩せたことを喜んだ。そのうえでだった。
握手会から帰った夫の話を聞いた、そうして彼に言った。
「また行くのね」
「そうしてくるよ」
「じゃあこのまま痩せる様にしていくのね」
「そうするよ、脂ぎった手での握手は失礼だからね」
こう言ってだった。
織田はよく歩き自転車に乗って食べものも節制していった、そうして握手会にまた行った。そうして健康的にアイドルの応援を続けていき妻もよしとした。
いい歳したおっさんでも 完
2022・5・28
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