第二章
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「一週間は続くから」
「そうなるからなの」
「だからね」
それでというのだ。
「徹底しているんだ」
「そんな理由があったの」
「大学のサークルで先輩に言われたんだ」
「烏賊のことを」
「生で食べるにはね」
刺身等でというのだ。
「そうして念入りにね」
「冷凍して切り身を入れて」
「そうしないと食べる様にしているんだ」
「烏賊を生で食べる時は」
「そうだよ、確かにお刺身は美味しいけれど」
烏賊にしてもというのだ。
「生で食べるからにはね」
「注意が必要なのね」
「寄生虫は川のものがよく言われるけれど」
それでもというのだ。
「海のものにもあるから」
「注意が必要ね」
「そうだよ、じゃあ塩焼きも作るから」
そちらもというのだ。
「皆で食べようね」
「家族皆で」
「そして飲もうね」
このことも笑顔で言ってだった。
一家で烏賊の刺身や塩焼きを食べた、そして酒も飲んだが。
亨太は飲みつつ美優に言った。
「いいね、じゃあね」
「またなのね」
「機会があれば」
その時はというのだ。
「また行って来るよ」
「烏賊釣りに」
「そうするよ、ただ次はね」
今度の釣りはというのだ。
「磯釣りだから」
「そっちね」
「烏賊はないよ」
こう妹に話した。
「そっちだからね」
「そうなのね」
「また釣って来るよ、あと美優蛸好きだね」
「かなりね」
妹も否定しなかった。
「烏賊も好きだけれど」
「じゃあ蛸が釣れるなら」
「磯釣りでも釣れるの」
「場所によってはね」
「じゃあ釣れたらお願いするわね」
妹は兄に笑顔で応えた、だが。
残念だが蛸は釣れず大きな黒鯛を食べることになった、蛸を食べられず残念に思ったが兄が釣ってきたそちらを刺身で食べて満足したのだった。
生の烏賊には要注意 完
2022・5・28
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