SAO編ーアインクラッド編ー
10.《二刀流》《手刀術》対《神聖剣》
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(それなら!)
槍を右手から左手に持ち替え、後ろに下がりつま先がついたと同時くらいに再び、ヒースクリフの盾めがけて右腕に灯った手刀を振るう。
手刀五連撃技《五連星》
星を描くように五回、刃を突き立てる。技後、星の光が浮かび上がる。
重い一撃のあとの連続攻撃は、《絶対防御》といえども防げるわけがない。しかし、これもまた盾で完璧に防がれる。
再び俺は距離をとる。
「これが《手刀術》を得た槍剣使いの連続ソードスキルか、凄まじい連撃数と威力だな」
「あんたの盾こそ堅すぎるだろ」
再び駆ける。
激しい、ぶつかり合い!!
いくつものソードスキルを使うが全然、抜けない。
(やっぱり、あれを使うしかないのか)
ヒースクリフと距離をとり、槍投撃技《レイヴァテイン》を放つ。槍は盾に当たり、弾き飛ばされる。
ヒースクリフが、槍のガードに気をとられている瞬間に最後の秘策を発動させる。全ての武器がなくなることで初めて見せる、《手刀術》の真の姿。
槍が盾に当たり、弾かれた瞬間、武器を変える。正確にいえば、スキルウインドウから手刀術のみを選択する。その瞬間、弾かれた槍は消滅し、俺の両腕が光の刃に包まれる。
ユニークスキルは、それそのものが単体のスキルだ。俺が疑問を持ったのは、ヒースクリフの《神聖剣》、キリトの《二刀流》はそれそのものが固有のスキル。なのに《手刀術》は他の武器と合わせることで力を発揮するスキル。最初はそれがこのユニークスキルの特徴だと思っていたが、それは違った。手刀術は単体のスキルで他の武器と合わせることではなく、単体でこそ真の力を発揮するスキル。
それが俺の腕に灯る二本の光の剣。
ヒースクリフの《絶対防御》を抜く可能性がある、最後の手段。
重心を少し落とし、両腕に灯る黄色の光が赤色の炎のような光へと姿を変える。
「これで......決める。鳳凰刃!!」
二手刀流上位突進連技《鳳凰刃》
伝説上の鳳凰の名を持つ刃。十連撃の二つの手刀での突進を行う《手刀術》最強の突進奥義。
一撃目、一瞬で間合いを詰め二刀の手刀がヒースクリフを襲う。.....が盾でガードされる。二撃目、右手刀が盾を弾き、左手刀がヒースクリフ本体を襲う。
(完全に決まった!!)
と思ったが、時が止まった様な感覚が起きる。そして、左手刀が盾で防がれる。
「なに!!?」
完全に奴の盾を右で弾いたはずなのに、左まで弾かれた。
通常の反応速度ではあり得ない!!
三撃、四撃、五撃、六撃........おかしい!!
さっきと反応速度が比べものにならないくらい速くなってる。
《鳳凰刃》の特徴は、通常ではあり得ない速度での突進を十回繰り返すことにあるが、実際は、ソードスキルアシストによ
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