第千九百八十話 薩長の因縁
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第千九百八十話 薩長の因縁
黒田さんは日本に昔のことを思い出しつつお話しました。
「幕末の時はお互いにでごわしたな」
「薩摩と長州で、ですね」
「激しくやり合ったでごわす」
「禁門の変や長州征伐といい」
「敵同士だったでごわす」
「そこで坂本龍馬さんが出られて」
あまりにも有名なこの人がです。
「同盟となりましたね」
「それで倒幕に突き進んだでごわすが」
それでもというのです。
「ほんなごつ激しくやり合ったでごわす」
「本当にあの頃は凄かったですね」
日本も幕末のことを思い出して応えます。
「幕府に対するよりも」
「お互いでやり合っていたでごわす」
「しかし昨日の敵は今日の友で」
「新政府でも一緒でごわす、ただ」
「今もですね」
「派閥になっているでごわすよ」
敵同士ではなくなっていてもです。
薩摩出身の人達と長州出身の人達で派閥があって対立もしていました、黒田さんはその薩摩の領袖でもあったのです。
第千九百八十話 完
2022・5・28
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