第71話 キリエの思い
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
って俺の攻撃を耐えようとするキリエ。
だが、シールドを軽く貫いて、キリエに向かう。
「キャアアアアアアアア!!」
吹っ飛びながらも体勢を立て直すキリエ。
まだ目は死んでいない。
「ロングレンジではダメ………だったらこれだ!」
するとキリエはいつの間にか俺の目の前に現れ、
「ディストーションフィールド展開!」
「させない!」
展開するよりも早く、武器を大剣にして俺を斬り上げ、
「スラッシュレイヴインパクト!!」
双剣で何度も斬り抜け、
「これで……終わり!!」
双銃で作りだした強大な魔力弾を俺にぶつけた。
「はぁ、はぁ……これなら………」
吹っ飛ばされる俺。
そんな姿を見てキリエは安堵した。
「早く行かないと………」
「行かせるかよ………」
「!?」
俺の姿は右腕から右側の装甲殆どが破壊され、ボロボロだ。
「だが、一発くらいは撃てる……」
『グラビティブラスト、フルチャージ完了!マスター!!』
「発射ー!!」
普通のグラビティブラストとは大違いの巨大な砲撃魔法。
砲撃魔法はキリエを完全に飲み込んだ。
『駄目です!!ブラックサレナ解除します!!』
ラグナルの言葉の後、ブラックサレナが解けた。
流石に最後の攻撃のダメージがでかかったらしい。
それでもフルチャージしたグラビティブラストを撃てただけでもマシか………
相手を見てみると、キリエは真っ直ぐ落ちていく。人形の様に動かない。
これは不味い!!
「ラグナル、アーベント!!」
『ハイ!!』
即座にアーベントを展開。
下に落ちる前に何とか捕まえる事が出来た。
「無茶しやがって……」
「………これだとお姫様みたいね」
キリエが弱々しく話かける。
俺はキリエをお姫様抱っこしていた。
……だってこれが一番持ちやすかったんだもん。
「何だ、まだ喋れるのか?」
「体中痛いわよ………女の子には優しくって教えられなかった?」
「俺はSなんでな」
「最低………」
苦笑いしながらキリエは言う。
「ねえ……?」
「何だ?」
「本当はね、エグザミアを持って行ってもエルトリアを救えるかどうか分からないの……」
どうやらエルトリアって所を救うためにエグザミアを必要としているみたいだ。
だとしたらやっぱりコイツは優しい奴だな。
「でもね、それで救われる保証なんて無いの…………でも、それでもたった1つの可能性だったの。無駄足になっても、徒労になっても……誰に叱られてもいいから、その可能性に賭けてみようって思ってた」
コイツはここまで覚悟を持って………
「『もしかしたら世界を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ