第71話 キリエの思い
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て、未来組でまとまってゆったりしてると、思いつめた顔をしていたキリエを見かけた。
「アイツ………」
「零治さん?」
「俺、ちょっとトイレ行ってくる」
何か嫌な予感がした俺はキリエを追う為に立ち上がった………
キリエを追うと、キリエは海鳴市に戻り、どこかへ行こうとしていた。
「あら?有栖君……でしたっけ?」
「ああ、出来れば零治って呼んで欲しい。後、君もいらない」
「注文が多いわね……何かご用?デートのお誘いなら喜んでお相手したいところだけど……」
「悪いが、俺の好みはもう少し素直な子なんでな。用は何かお前の様子が変だった来てみたんだ。お前何か無茶をしようとしてるんじゃないか?」
「無茶って?」
「具体的には分からん。だけど少し気になったからな」
「お優しいこと……性格かしら?」
「かもな………一体何をするつもりだ?」
「あなたは聞いた?アミタって私の姉と水色ちゃんが観測した事……砕け得ぬ闇、システムUーDが再起動するって」
アミタって子は確かベットで寝ていた赤い髪の女の子だよな?
水色はライの事だな。
「再起動?」
「再起動したら、本当に手の負えない怪物になっちゃって……世界の2つ3つ、壊しちゃうかもしれないって」
マジかよ………
それって闇の書事件の最後の暴走生物以上じゃないか?
「だから私が行くの。私はどうあっても、エグザミアが欲しいしね」
エグザミア?
こいつも何か事情があるみたいだが……
「1人で行って何になる?」
「自慢じゃ無いけど、機械は年下の方が性能は上なのよね。お姉ちゃんは妹には勝てない」
それは分かる気がするけど………って!?
「お前機械なのか!?」
「それも知らないで来たのね………あなたは本当におせっかい?」
「うるさい、別にいいだろ?」
「と・に・か・く!私の奥の手、オーバーブラストを使えばヤミちゃんなんてイチコロなのよ」
どのくらい威力があるのか分からないが、それでも無理だと思う。
実際に戦った俺は分かる。
っていうかコイツは………
「エグザミアが欲しいとか偽悪っぽい事言ってるけどバレバレだぞ。もっと演技の練習をしないと女優は無理だな………今のお前は姉の事や俺達の事で悲壮感と責任感で押し潰されそうになってるんだよな?」
アミタって子は妹をかばってケガをしたとシャマル先生から聞いている。
さっきの様子も姉が影響だったのだろう。
「あなたは女の子の気持ちが分かってないわね。例え心が読めても口に出しちゃダメなのよ。『そんなの全然違うわよ!』って意固地になるだけなんだから………」
何だよ、やっぱりそうか。
全く、自分
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ