第71話 キリエの思い
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「零治さん、からかわないで下さい!」
いや、別にからかった訳じゃないんですヴィヴィオさん。
「時間移動については、分からない事が多いの………何とかしてあげたいけど、私1人じゃどうしようもないかもしれない。一緒に来てる姉がいるから彼女にも聞いてみる」
「あっ、はい………」
(何だか、我々が悪い事をしてしまったような………)
(うん…私も思ってた)
アインハルトとリリィが顔を見合わせ、ばつの悪そうな顔をする。
ヴィヴィオとトーマも同じような顔をしていた。
別にお前たちは悪い事してないんだけどな。
「あのー、私も話に混ぜてくれへんやろうか?」
「ああ、はやて」
すっかり蚊帳の外だったはやても寂しかったらしく、話に加わってきた。
「待って、もうすぐ済むから」
「うん……」
可哀想に………
また仲間外れにされてる。
「ごめんなさいね……こっちでやる事を片付けたら、あなた達が戻れるように努力する……だから安全な場所で、少し待ってて」
「あっ、はい……」
「八神ちゃんはこの4人を保護……」
「待て」
俺はキリエの言葉をさえぎり、気になってる事を聞いた。
「UーDはどうなった?」
「今、どこにいるのか分からへん。レヴィちゃん達にも協力してもらって対抗策を考えてる所や」
答えたのははやてだが、どこにいるのか分からないみたいだ。
………って、ちょっと待て!?
「アイツら生きてるのか!?」
俺ははやてに近づき肩を激しく揺すりながら聞く。
「い、生きてるで。まだレヴィちゃんだけやけど……正確にはプログラムを復元したらしいんたけど……」
「そうか、良かった……」
『ああ、本当に良かった……』
『本当にあの時は焦りましたからね……』
はやてから手を離し、ホッと一息吐いた。
本当によかった………
「もういいかしら?八神ちゃん、この子達を保護してあげて」
「了解や」
「この子達の素性とかは、あんまり聞かないであげてね。会話も控えた方がいいと思う」
「ん……分かった」
「すみません」
「お世話になります」
そして俺達を連れてはやてがいこうとすると、付いてこないキリエにはやてが声をかけた。
「キリエさん?」
「あっ、八神ちゃん?ちょっと調べたい事があるから先に戻ってて」
「えっ、でも………」
「大丈夫、ちゃんと帰るから」
「……分かりました、ほな先に行きます」
「………」
『マスター?』
「ん?ああ、行こう」
俺達はキリエを置いて、先に行くことにした………
アースラに着き、皆に軽く自己紹介と状況を聞い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ