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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
窮地-ぜったいぜつめい-
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ブツブツと囁いたと思えば、口が裂けそうな程に大口を開けて悲鳴に近い声を上げ、一斉に俺目掛けて走り出した。

「れんさまああ!!!!れんさまあああああああ!!」
「なんだこいつ…!!!」

一番乗りでやって来たゾンビ兵をすれ違いざまに斬る。

「…!」

何かがおかしい。
確かなことは言えないが、斬った際今までとは違うものを感じた。

「れんさまあああああああ!!!」
「こいつ…!!」

斬り捨てたはずのゾンビ兵が、すぐさま立ち上がり接近してくる。
おかしい。
違和感もそうだが、確かに俺は殺すつもりで斬った。
なのになぜ死なない?
それだけじゃない。

「ころす!ころすころすころすころす!!」
「きけんじんぶつ、れんさまのてき!!たおせば、ごほうび!!!!!」

ありえない速さで真っ直ぐかけてくる者、壁を伝い、まるで忍者な如く縦横無尽に飛び回り襲いかかる者。

飛びかかってきたやつをメイスで滅多打ちにしても、散弾銃で撃ち抜いたとしても、それでも血まみれになりながら笑顔で俺に襲い来る。

まさかこいつら…人間ではない?
とすると…まさか…!

「サーヴァントですよ。彼女らは。」
「!!」

声がし、とっさに上を見上げる。
廃ビルの屋上にいたのは白衣を着た複数の男達。
あれはおそらく、葛城財団の研究員だ。

「サーヴァントだと…!?」
「ええ。代表が使い古し、隊員共がお下がりとして利用し尽くし、もう使いようの無くなった”ゴミ”ですが。」
「…。」

こいつ…今なんて言った?
それよりもまず、聞きたいことがある。

「使い古すとは…お下がりとはなんのことだ!?」

サーヴァントを使い古す、そして隊員がお下がりとして使う。
俺はその言葉に、最悪の予想が浮かび上がり一抹の不安と怒りを覚えた。

そしてやつは答える。
模範解答のように、さも当たり前のように、
俺が予想していたことを見事に言い放つ。

「オナホですよ、オ・ナ・ホ」
「…。」
「代表はもの好きでしてね。捕らえたサーヴァントを集めて性奴隷とし、まるで道具のように扱う。で、飽きたものはお下がりとして部下達に好きにするように言うんですよ。」

得意げに話す研究員。
自然と、刀を握る手に力がこもる。

「それで職員達も使わなくなったサーヴァントは廃棄され、地下へ投棄されるのですがそれをどうにかして再利用できないかと思いましてね。それであっ!と閃いたわけです。」

手のひらに握りこぶしをポンと乗せ、閃いた素振りをする男。
もういい、腹が立つ。

「前の技術顧問は非人道的だなんだといってあえてやらなかったそうですが、笑っちゃいますよねぇ?サーヴァントなんかに人権
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