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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
窮地-ぜったいぜつめい-
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だ。

「来たな宮本武蔵!!今日こそ貴様を倒し!最強の名をセイバーのものにしてやるぞ!!」
「やれるもんならどうぞ!!」

対するランスロットも駆ける。
ぶつかり合う刀と剣。
もう何度目かわからない、剣豪と円卓最強の激突。
速すぎて見えない太刀筋、ぶつかりあっていくつもの火花が散る。

さて、横槍を入れないよう俺も頑張るとしよう。

「返してもらうぞ。」

手綱を引っ張り、オロバスを無理矢理輸送車に乗せようとしている奴ら目掛けて散弾銃を抜く。

迷うことなく引き金を引き、拡散する魔力の弾丸は数人の隊員の命を一度で奪った。
当然、無差別に拡散するのでオロバスにも被弾する。
だがオロバスは丈夫だ。
たかが強化された散弾程度では傷はつかない。

こうして開放されたオロバスは、そばにいて運良く被弾を免れた隊員を蹴り飛ばし、とどめに輸送車も蹴って横転させた。

「…。」

武蔵の方にちらりと視線をやる。
勝負は未だ互角。
こちらが斬ろうと思えば、あちらは即座に反応し受け流す。
逆にあちらの嵐のような攻撃も、武蔵は受け流し咄嗟に反撃に応じる。
一進一退の攻防だが、心配する必要はなさそうだ。

「追加のゾンビ兵は!?山本部隊はまだ来ないのか!?」
「装備の調整が思った以上に手間がかかると…いえ、もう来ます!!」

その時だった。
複数台の輸送車が向こうからやって来た。
急ブレーキで強引に止まると、ドアが開いて追加の隊員がゾロゾロとやってくる。

「おかわりか。頼んではないんだがな。」

精鋭とはいえ所詮は人。
いくら来ようが俺一人で蹴散らせる。

そう、
人なら。

「山本部隊!ただいま到着しました!!」
「遅いぞ!!すぐにゾンビ兵を放て!!」

到着した隊員がそう報告し、元々いた隊員から何やら不穏なワードが飛び出た。

ゾンビ兵?なんだそれは?

「ゾンビ兵を出すぞーッ!!総員退避いぃー!!!!」

そんな疑問が頭の中に浮かぶ中、隊員の一人が叫んだ。
同時に開け放たれる複数の装甲車。
そこにいたのは

「な…!?」

中から出てきたのは、服とは到底呼べないボロ布をまとい、頭も雑に刈られ、人間的な扱いは受けていないだろう女性達だった。
皆フラフラと歩き、にやにやと不気味な笑みを浮かべながら、どこでもない場所を見つめている。

なるほど、確かにゾンビだ。
そう納得した時、ゾンビ兵の一人がこちらに振り向き、俺を認知する。
すると…

「てき…てきだ。」
「れんさまのてき…たおせば…ごほうび…ふふふ」
「またおかしてもらえる…また、おきにいりにもどれる…!」


「「「「「あいつをころせえええええええええええーーーーーーっ!!!!!!
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