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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
窮地-ぜったいぜつめい-
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たオロバスは誇らしげに鼻を鳴らす。
ちなみにオロバスは武蔵の言った通り、大量の物資を抱えている。
こうなると俺達は乗れないので、久し振りに徒歩でやって来た。
依頼主からは五日はかかるかもと言われたが、まぁ頑張って三日でここまで来れた。
オロバスや武蔵にもだいぶ無理させてしまっただろうし、さすがに俺も少し疲れる。
これが終わったら、ちょっと高めのホテルを探してしばらく休もう。
「そろそろだ。」
ポケットから地図を取り出し、物資の受け渡し地点を確認する。
地図に赤いマーカーでバツ印が書かれているのはこの辺なのだが…
「…!」
何かに気付く。
それに次いで武蔵も鯉口に手をかけ、オロバスも落ち着きが無くなった。
「大和くん…。」
「ああ、微かだが漂ってきた。」
いくつもの修羅場をくぐり抜けてきたからこそ、分かる。
本当に微かだが風に乗って漂ってきたのだ。
”血の匂い”が。
「大和くん!あれ!!」
武蔵が指さした先、
そこは他の建物と比べてかなりボロボロのビル。
なんだあれは…。
他は時間経過とともに朽ちていった感じだが、あれだけは何故か朽ち方が違う。
まるでそこだけが爆撃にでもあったかのように、ひどいものだったのだ。
「私達が来る前に、戦闘があったってこと?」
「…おそらくだが、ここがレジスタンスの本拠地だったんだろう。見ろ。」
近づいてみるとよく分かる。
壁にぽっかりあいた穴からは建物の様子が確認でき、爆発かなにかのせいでボロボロではあるが、ここで生活していた様子が確認できる。
さらに遊具のある部屋…おそらく子供達の遊び場だっただろう場所もまた、無慈悲に爆発されていた。
「生き残りは…?生きてる人は誰もいないの?」
「探してみよう。どこかに隠れているかもしれない。」
オロバスを外に待機させ、俺と武蔵は生存者の捜索を始める。
今にも崩れそうなボロボロのビルへ足を踏み入れ、俺達は隅々まで探した。
「…ひどいな。」
捜索しているうちに、わかったことがある。
ここは本当にレジスタンスの本拠地であること。
部屋に銃器などの武器があり、さらには作戦会議室のような場所もあった。
そしてここは、居住施設も兼ねていたということ。
上の方はいくつもの部屋があり、ついさっきまで暮らしていたような痕跡があった。
しかし、生存者はおろか死体すら見つからない。
至る所にある爆発痕と、何か関係があるのか…?
そう、思った時だ。
「大和くん!!」
武蔵の声。
その方向へ向かうとそこには武蔵と、
「うぅ…アンタらは…運び屋か?」
生存者がいた。
「しっかりしろ。何があった!?」
生存者とはいっても、無事では
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