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あいつの女ということに強引にさせられて
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 お盆休みの時、半ば強制的に1泊の旅行に誘われて、私は、学校の仲間とキャンプに行くと言って出てきてしまった。あの人のマンションに行って、初めて買ってもらった白いシャツワンピースに着替えるつもりだったけど、今日はブラをしてなくてカップつきのキャミソールだったから、叱られるかもと思いながら、私も、あの人の目の前で、もう、当たり前のように下着姿に・・。

 道路が混むからと京都市内を抜けて、山ん中を走って、ようやく、行先が琵琶湖の北の方に行くって聞いたのだ。お昼頃、お蕎麦と鯖寿司を食べている時。

「すぐりは、本当に大学あきらめたのか?」

「ええ 妹には、行ってほしいから、私、卒業したら働きます」

「そうか じゃぁ このまま ウチで働くのがいいのかなー」

 私は、その時は、まだ、どうするのかも考えていなかったのだ。というより、この人との関係がどうなっていくのかも・・。好きだとは、言ってくれるんだけども、将来的にはどうなんだろう。怖くて、聞けなかった。それより、私の中でこの人のことが好きなのかどうなのかも、まだ、わからなかったのだ。

 1時過ぎにホテルに着いたけど、お部屋に入れるのは、2時からということなので、先に着替えて、ホテルの直ぐ前がビーチになっていた。ビーチマットを借りてくれたので、それに掴まりながら、湖の中へ。

「気持ちいいねー 波も静かだし 私 琵琶湖って初めてなんだー」

「そうだね でも、夜は真っ暗でさ 面白いものもないんだよ」

「そうなの 漁船とかいないんだー」

「無い 真っ暗 晴れていれば 対岸の小さい灯りが見えるぐらいでね」

 そして、泳いであがってきた時に、お部屋に案内されて、2階の湖が見渡せるお部屋。琵琶湖の水面が鏡のように光っていた。水鳥だろうか、湖面にいるのも見えていた。先に、洗い流しておいで、これに着替えなさいと洋服を渡された。

 私は、急いで、シャワーだけ浴びてと・・出てきて、花柄の綿のワンピースを着て、頭にタオルを被ったまま、穣一郎さんの前に・・。彼は缶ビールを飲んでいた。

「うん 何を着てもすぐりは可愛いよ」と、私にチュッとして、浴室に向かった。彼の飲み残したビールを飲んでみたけど、ウッ 苦ー っと 駄目だった。出て来た彼は、バスタオルを腰に巻いただけで、私は、まだ、まともに見れなくて、暮れていく窓の外を眺めていた。
 夕食は、テラスでバーベキューみたいに、最初に鮎の天ぷらと地元の野菜のサラダ、私の飲み物は、赤紫色の地元の果物のジュースを炭酸で割ったものだと聞かされた。穣一郎さんは、相変わらず、ビールを頼んでいた。

「すぐりは 化粧ってしないんだね」

「ええ スキンクリームだけ まだ、高校生なのよ」

「今は、高校生だって いろいろ やって
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