第六百五十九話 愚かも極まるとその十
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「ああだこうだってね」
「文句言われるわよ」
「そうよね」
「自分しかないとそんなことも言えてね」
テロが起こって犠牲者が出てもというのだ。
「それでよ」
「そのうえでよね」
「そうもね」
まさにというのだ。
「するわよ」
「感謝せずに文句も言う」
「そして自分が誰かを助けることはね」
「ないわね」
「そんなこと絶対にしないわよ」
「自分しかないから」
その為にというのだ。
「自分だけ助かったらね」
「いいわね」
「それで周りがどれだけ困っていても」
例え死にそうで助けを求めていてもというのだ。
「全くね」
「助けようとしないで」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「逃げるわね」
「平気で見捨てて」
「そんな人生つまらないでしょうね」
ペリーヌはここまで聞いて心から思った。
「絶対に」
「そうね」
エイミーもそれはという顔で頷いた。
「自分だけってね」
「他に何もいらないってね」
「それだと他の人にも嫌われるでしょうしね」
「絶対にね、だって誰も助けないのなら」
自分さえよくてというのだ。
「他の人も助けないしね」
「何があってもね」
「それが他の行動にも出て」
「どんどん周りから人が去って」
「周りに誰もいなくなってね」
「寂しいでしょうね」
「そんな人生ってね」
ペリーヌはこれ以上はないまでに蔑んだ顔と声で述べた。
「本当にね」
「つまらないわよね」
「どう考えてもね」
「そうした意味でも生きる価値がない」
「そんな奴ね」
「そんな奴って権力否定するからお姫様も嫌いでしょうけれど」
「お姫様って絶対に権力の側にいるからね」
君主の家にいるなら当然だ、貴種流転の話でもやはりプリンセスはプリンセスでそれが話の核になるからやはり権力者と言えば権力者なのだ。
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