暁 〜小説投稿サイト〜
SHUFFLE! ~The bonds of eternity~
第三章 〜心の在処〜
その十一
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葉で、楓から躊躇いが消えた。
「あの、柳君」
「稟は光陽公園の方に向かったみたいだ。あと風呂なら沸かしておくから」
「お願いします」
それだけ言うと、楓も雨の中を出て行った。
* * * * * *
風呂を沸かす操作をしてリビングに戻ると、そこには神王と魔王の二人がいた。まだ帰っていなかったようだ。柳哉は驚いていない。むしろそのために楓を送り出したのだから。
「おや? どうされたんですか?」
まだ帰っていないなんて、と続ける。
「ああ、ちょっとお前さんに話があってな」
その声は、神族の、そして神界の王である、“軍神”ユーストマのそれだった。
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