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戦姫絶唱シンフォギアGX〜騎士と学士と伴装者〜
第19節「Edge works feat.Thrustar」
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「まさか敵の狙いは──我々が補給を受けている、この基地の発電施設……ッ!?」

アルカ・ノイズの放つ弾丸が、基地の発電装置を分解し、破壊していく。
警報が鳴り響き、外からの爆音が本部を揺らしていた。

「何が起きてるデスかッ!?」
「アルカ・ノイズにこのドックの発電所が襲われているの!」
「ここだけではありません。都内複数箇所にて同様の被害を確認ッ!各地の電力供給率、大幅に低下していますッ!」

同時に5箇所。モニターに表示された各地の発電施設には、本部が停泊しているドックを襲っているミカを含めた5体のオートスコアラーの姿があった。

「今、本部への電力供給が断たれると、ギアの改修への影響は免れないッ!」
「内蔵電源も、そう長くは持ちませんからね」
「それじゃあ、メディカルルームも……」

翼と緒川が厳しい表情で呟き、未来は不安に声を震わせる。

その時、誰にも気づかれぬよう、こっそりと眼鏡をかける少女がいた。

「ど、どうしたデス調?」
「しー」
「……?あ、どこに行くデス?」
「しー」
「ま、待つデス調ッ!」

潜入美人捜査官メガネ(伊達)をかけた調は、こっそりと発令所を後にすると、何処かへ向かい走っていく。
切歌も他の面々に気づかれないよう、調のものと色違いのメガネをかけ、その後に続いた。

「潜入美人捜査官メガネで飛び出して、いったい何をするつもりデスかッ!?」
「時間稼ぎ」
「なんデスとッ!?」
「今大切なのは、強化型シンフォギアの完成までに必要な時間とエネルギーを確保すること」
「確かにそうデスが、全くの無策じゃ何も──」
「全くの無策じゃないよ、切ちゃん」

そう言って調が立ち止まったのは、メディカルルームへと向かう廊下の前だった。

「メディカルルーム……?こんな所で、ギア改修までの時間稼ぎデスか?」
「このままだとメディカルルームの維持も出来なくなる」

室内に入り、部屋の四方を見回す調。ふと、ベッドの上に視線が留まった。
そこには、ガーゼと包帯だらけで眠り続ける響の姿が。

「……だったらだったで、助けたい人がいると言えばいいデスよ」
「嫌だ」
「どうしてデスか?」
「……恥ずかしい」

頬を赤らめ、調はそっぽを向いた。

「切ちゃん以外に、わたしの恥ずかしいところは見せたくないもの」
「はわああああああ……ッ!調〜ッ!」

親友のいじらしさに、思わず飛び付く切歌……だったが──

「そいつは悪い事をしちゃったね」
「んぎゃッ!?あいててて……」

突然の第三者の声に、驚いて振り返る調。
切歌はそのまま床にダイブし、鼻っ面をぶつけて悲鳴を上げた。

振り返った視線の先で、壁にもたれてこちらを見ていたのは……

「そ
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