第千九百七十三話 大男がいた
[8]前話 [2]次話
第千九百七十三話 大男がいた
東京に戻ってきた黒田さんの前に大隈重信さんがいました、見れば。
「な、何だこの人」
「はじめて見たけれど大きいぞ」
「普通の人より頭一つ大きいぞ」
「佐賀藩にはこんな大男がいたのか」
はじめて見る人は皆大隈さんを見て驚きました。
そしてです、こうも言うのでした。
「しかも切れ者らしいな」
「佐賀藩は他にも逸材が多いが」
「江藤さんの後はこの人か」
「この人が佐賀系を率いていくのか」
「黒田、待っていたぞ!」
大隈さんは黒田さんに大音声で言ってきました。
「貴様の政治のあり方正す!」
「受けて立つでごわすよ!」
黒田さんも向かいます、ですが。
寒い北海道にいて弱っていてしかも案外身体が弱い黒田さんは。
大隈さんに苦戦しました、皆それを見て言いました。
「凄いな大隈さん」
「あの黒田さんに優勢だ」
「これは熊と蛸の対決だな」
「ああ、お二人の名前そんな風だしな」
皆その対決を見て言いました、最初黒田さんと大隈さんは国会で正面から全力でぶつかり合ったのです。
第千九百七十三話 完
2022・5・25
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ