第六十九話 先輩達と会ってもその三十九
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「奈良県もそうなってるのね」
「ご存知なかったですか」
「基本おぢばから出ないからね」
天理高校に通っているとです、寮で暮らしているとどうしても寮と学校それにその周りでしか動かないです。
「だからね」
「そうなんですね」
「だからね、奈良県のことあまり知らないの」
「じゃあ神戸の方が」
「詳しいわ」
実際にそうなっています。
「私はね」
「やっぱりそうですか」
「そう、だからね」
それで、です。私は新一君にお話しました。
「神戸は紹介出来たでしょ」
「お陰で助かりました」
「だからね」
それで、です。
「神戸に来た時はまたね」
「案内してくれますか」
「そうさせてもらうわ」
「お願いします、それで僕も」
「奈良ならなのね」
「全部の街ではないですが」
それでもというのです。
「主な街は案内出来ます」
「じゃあお願いするわね」
私もこう答えました。
「その時は」
「寂れてるところが多いですが」
「それが気になるけれどね」
どうしてもです。
「新一君がいいって言うなら」
「そういうことで」
「ただね、桜井市とかそんなに酷いのね」
「ええ、八木も高田も」
まさに何処もという感じです。
「近鉄の駅前はそうした場所が多くなってるんですよ」
「もう駅前が賑やかな時代じゃないのね」
「そうなってますね」
「そうなのね」
「電車に乗る人減ってますからね」
人口減少に高齢化のせいでしょうか。
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