第47話 =はじまりの街と教会=
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
う子供たちはいろんな武器を集めている武器マニアであるキリトに任せるとして…ピナがシリカと子供たちで取り合いになっているのを助けないと…。
「なんだよ、これー!」
「ピナを引っ張らないでー!」
「ストップストップ!!ピナが目回してるから」
一応そう言い一瞬、両者の動きを止める。その隙にピナを言い方は悪いけどその間から奪い取り抱きかかえる。
「なぁ、これってなんなの?」
「こいつはピナっていう俺たちの仲間だ」
「仲間?ペットじゃなくて?」
「ピナのご主人様はこの人だからな」とそのご主人様であるシリカの頭の上に乗せる。優しく撫でるだけならフワフワで気持ちいいのでそれを伝えると今度は触らして触らしてとコールがかかった。シリカはそれに「優しく…ね」と頭の上のピナを抱えてみんなが触りやすいようにする。今度はピナも撫でられて気持ちいいのか「きゅー…」と気持ちよさそうに鳴いている。
「すみません…本当に…」
目の前の女性もそう謝っているが子供たちの喜んでいる姿が見れてうれしいのか顔に笑みを浮かべていた。
「…あの、こちらへどうぞ。お茶の準備をしますので…」
一応サチやアスナは断ったのだがせっかくなのでということで俺たちはお茶をご馳走してもらうことにした。礼拝堂の奥の部屋
に案内された俺たちは淹れてもらったお茶を飲みほっと息をつく。何気に人数が多いので俺とキリトは立っているが…。
「それで……人を探していらっしゃると言うお話でしたけど……?」
「はい。ええと…わたしはアスナ、このひとはキリトといいます。そして…」
バトンタッチされたのでそれを受け取ろう。
「俺はリクヤです。そしてユカ、リズベット、サチ、シリカです。で、そのシリカの肩に乗っているのはフェザーリドラのピナ
っていいます」
と椅子に座っていてその女性に近い順に名前を挙げていく。
「あっ、すいません…名前も言わずに…私はサーシャと言います」
その女性、サーシャさんも頭を下げてきたので俺たちはぺこりと頭を下げあう。最後にアスナが自身の膝の上で座りながら眠っ
ていたユイの頭を撫でながら説明する。ユイと出会った場所やそのときの状況、そして今の状況、ここに来た理由を。それを聞
いたサーシャさんは驚きのあまりか目を大きく見開いていた。
「…この教会には小学生から中学生までの子供たち20人近くが暮らしています。…多分この層にいる子供プレイヤーほぼ全員だ
と思います…」
ゲーム開始時、この世界に居た小学生から中学生の年代の子供たちのほとんどはパニックを起こし、精神的に問題をきたしたら
しい。でもゲームに適応し、この街から出て行った子供も一応は居たらしいがまだまだ親に甘えたい盛りの年代、一人で
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ