第四百九十七話 訓練ートレーニングーその十六
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「ビールやウイスキー、ワインとはまた違う」
「そしてその味がだよね」
「美味しいです」
「だから楽しんでね」
「そうさせてもらいます」
「さて、おでんってどんな食べものか」
ジョウは実に楽しみだという感じで話した。
「明日の夜が待ち遠しいよ」
「そうだね、どんなのかな」
ネモも同じ気持ちだった。
「おでんって」
「それは実際にその目で見ればわかる」
花家は二人にクールに話した。
「よくな」
「明日の夜にだね」
「そうなんですね」
「そして食べるとな」
そうもすればというのだ。
「それでだ」
「わかるんだ」
「味も」
「美味いことは事実だ」
セブンナイツの面々が一番気にしているこのことはというのだ。
「だからな」
「それで、だね」
「そのことも安心してですね」
「食べることだ」
まさにというのだ。
「辛子も用意しておく」
「辛子?」
「マスタードだ」
エレンに鏡が答えた。
「要するにな」
「あっ、あれですか」
「そうだ、これがおでんによく合う」
こう言うのだった。
「だからそちらもだ」
「用意してくれますか」
「そうしておくからな」
「だからですか」
「食べることだ」
こう言うのだった。
「いいな」
「わかりました」
エレンは微笑んで答えた。
「そうさせてもらいます」
「それではな」
「しかし。ちくわとかはんぺんとかいうものは」
「全部お魚を擦り潰して作ったものなの」
明日那が話した。
「そういうのはね」
「お魚をですか」
「それであげとかがんもどきは大豆を加工して」
そうしてというのだ。
「そのうえでお豆腐にしたものからさらに作ったものよ」
「あげ等はですか」
「そう、大豆はこちらではあまり食べないわね」
「そうですね」
エレンもその通りだと答えた。
「言われてみますと」
「けれど日本ではね」
「そうしたものもですか」
「よく食べるの」
そうだというのだ。
「お豆腐自体もね」
「そうですか」
「だからおでんにも入っていて」
「美味しいですか」
「そうなの。身体にもいいの」
明日那は微笑んでこのことも話した。
「お魚にお豆だから」
「そのこともいいことですか」
「大根もあるしね」
「大根はお野菜ですね」
エレンもこのことは知っていた。
「ですが」
「こちらではね」
「食べないですね」
大根もというのだ。
「お魚にしましても」
「お肉主体でね」
「あまり、ですね」
「それがおでんはね」
「全く違うんですね」
「だから貴方達にとっては別世界の食べものよ」
そこまで違うというのだ。
「本当にね、けれどね」
「それでもですか」
「美味しいから」
だから
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